一瞬にして100人が死ぬフェリー事故の決定的瞬間
【閲覧注意】一瞬にして100人が死ぬフェリー事故の決定的瞬間! くるりと転覆して… 稚拙な安全管理が招いた“人災地獄”=イラク
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イラク北部モスルのチグリス川で今月21日、乗客200人近くを乗せたフェリーが沈没して102人が死亡する事故が発生した。死者の中には、少なくとも子ども19人と女性61人が含まれており、ほとんどが泳げない人たちだったという。フェリーは、ペルシャ暦の新年祭「ノールーズ」を祝うため、観光地のウム・アル=ラベイン島に向かっている途中だった。
事故の様子を収めた動画が現在、海外の動画共有サイト「Liveleak」などで公開されている。動画の1つは、フェリーが沈没する決定的瞬間を捉えている。船体が大きく右に傾き、乗客たちは水から逃れようと移動する。しかし、船は傾き続け、乗客たちは水中へと滑り落ちていく。最後に船はひっくり返ってしまった。他の動画には、チグリス川を流れていく乗客たちの姿が収められている。水中から顔を出しては沈み、出しては沈みをくり返しながらもがくが、彼らの多くは水中へと沈んでいったのだろう。
乗客の中には、フェリーの乗客は定員オーバーだったと話す人がいる。また、報道によると、事故の当日、モスルダムの放流によりチグリス川の水位が上昇するおそれがあることを当局は警告していたという。こうした状況から、安全配慮を怠った船舶の運航者に対して非難が集中している。同国司法省はフェリー会社の従業員9人の逮捕を命じ、船の所有者と観光地の所有者に対して国外への渡航を禁止した。責任の所在を明らかにするため、調査が進められている。
アデル・アブドゥル・マハディ首相は市内の病院と遺体安置所を訪れ、国として3日間の喪に服した。ジャニン・ヘニス・プラサハート国連事務総長特別代表も、犠牲者に対する追悼の言葉をツイートした。
アラブ諸国では、3月21日は「母の日」でもある。この日に事故で母を失った生存者は「母が『母の日』に死ぬなんて、想像できますか? 母は「イスラム国(IS)」の支配からも生き残りました。それなのに結局、ウム・アル=ラベイン島へ向かうために川岸からわずか100メートル進んだだけのフェリーで命を落としたんです。私たちは何の価値もない人間なんですよ」と悲しみを訴えた。
安全管理の杜撰さが露呈した今回の事故は“人災”といえるだろう。ISを駆逐して明るい兆しが見え始めたイラクで、国民は再び暗い気持ちになったに違いない。悲劇を繰り返さないためにも、速やかに真相が究明されることを願うばかりだ。
(文=標葉実則)
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