髪が機械に巻き込まれ、頭皮が鼻・耳・瞼ごとズルり!
【閲覧注意】髪が機械に巻き込まれ、頭皮が鼻・耳・瞼ごとズルっと剥がれてしまった女! まる見え頭蓋骨、接合手術の結果は…!?
女性が髪を機械に巻き込まれ、頭皮ごとズルッと剥がれてしまう事故が、世界各地で発生している。インド・パンジャーブ州の村ダラム・プラで2018年11月10日、9歳の少女クシュプリート・カーさんがトラクターに髪を巻き込まれた。当時、カーさんの叔父がトラクターを運転して、果樹園に水を撒いていた。これに同乗していたカーさんは、三つ編みの髪を巻き込まれて頭皮を失い、頭が血で真っ赤に染まった。カーさんは地元の病院に搬送された後、バティンダにあるコスモスーパースペシャリティ病院に転院し、8時間に及ぶ手術ですべての頭皮が再接合された。その後は20日間の入院を余儀なくされたが、現在は完全に回復して、髪の毛も再び伸び始めているという。
頭皮を失う大事故の被害者が受ける手術については、医学論文『Emergency management of traumatic total scalp avulsion with microsurgical replantation』(2014)に詳しい。この論文には2つの症例が掲載されている。
症例1は、工場の機械に髪を巻き込まれた女性(26)で、頭皮に加えて、鼻の上部や額、左耳、両側の瞼の皮膚までごっそり剥ぎ取られてしまった。彼女は意識を失うことなく、生命を脅かす頸椎や頭蓋内の損傷も無かった。事故発生から4時間後に病院へと搬送された彼女には、1000mLの輸血が行なわれた後、全身麻酔をかけられて直ちに手術が施された。機械から取り出された頭皮は、髪をすべて剃り落とされたうえで、汚れなどが洗い落とされた。医師は一部の血管を縫合し、頭皮を患者の頭部に接合した。虚血時間(抹消組織への血液供給が不足する時間)は10時間だったが、術後には血液供給が確立され、20日後には頭皮の再生が確認された。5年後、ほぼ全ての損傷個所が機能を取り戻し、外見的にも問題がない状態にまで回復したという。
症例2は、機械のローラーに髪を引き込まれた女性(42)で、頭皮に加えて、鼻の上部や右の耳、左右の瞼の皮膚を失った。左肘の脱臼と尺骨神経の損傷も見られた。失血料が約1800mLに達していたため、1000mLの輸血とリンゲル液の投与が行われた。頭皮の接合手術は、患者の状態が安定するのを待って実施された。まず、頭の両側の血管が縫合され、一部の血管は足の血管に置きかえられた。虚血時間は13時間だったが、術後には頭皮がピンク色になり、血液が流れているように見えた。4日後の包帯交換時にも頭皮の再生が確認され、15日後には髪の毛も生え始めた。 1年間の追跡調査では、再移植された頭皮に感覚が戻り、切断された筋肉も正常な機能を取り戻したという。
「髪は女の命」といわれるが、その髪が原因で命を落としかける女性労働者は後を絶たない。そんな彼女たちを救う医療技術が発達していることは喜ばしい。もっとも、一番望ましいのは、事故が起こらないことである。機械に髪が巻き込まれないように細心の注意を払うことはもちろん、安全な環境の整備も求められている。
(文=標葉実則)
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参考:「Emergency management of traumatic total scalp avulsion with microsurgical replantation」、「The Sun」、ほか
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