『風立ちぬ』で話題! 米軍驚愕の白いゼロ戦、英霊…本当にあった「ゼロ戦の奇妙で泣ける都市伝説」! 

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画像は「Getty Images」より引用

■ラバウル航空基地を救った、“英霊”の乗ったゼロ戦とは?

 ゼロ戦で有名なのは、何も空母艦載機ばかりではない。現在の南太平洋にあるラバウルには日本軍の大規模な航空基地があり、「大空のサムライ」坂井三郎氏など、多数のエースが存在した。アメリカ軍からも「ラバウル航空隊」として恐れられたのである。ちなみに、「ラバウル航空隊」という組織は存在しない。ラバウルには海軍基地と陸軍基地が存在し、その総合名称として「ラバウル航空隊」と呼ばれていた。軍歌「ラバウル小唄」で、より一層有名になるのである。

 そのラバウルである日、警戒サイレンが鳴った。敵機来襲の警報である。
 
 ラバウルは、山に囲まれた地形であり、その山を越えればすぐに基地になる。しかし、敵機はその山の上で急に戦闘を始めた。敵機の敵、要するに、日本の味方が戦っているのであるが、基地にいる人々にとっては山があるために、味方の軍機はまったく見えなかった。けれども、先に説明したとおり、陸軍基地と海軍基地が混在していたラバウルであるため、いずれもが、ほかの基地の所属の日本軍機が戦っていると思っていた。そこで、「ほかの基地に負けていられない」として、海軍航空隊がすぐに戦闘機を出したのである。 

 しかし、戦闘機が着く頃には敵機のほとんどは撃ち落とされ、残存機も戻っていった後であった。日本軍機はほとんど何もせずに基地に戻ってきたのである。数時間後、別な編隊が現れた。敵の再来かと思われたが、今度は日の丸を付けた飛行機である。「彼らが敵を追い払ってくれたのだろう」と考えた基地の人々は、手旗を持ってそれを迎えた。

 航空機は、羽を左右に揺らして友軍機であることを示すと、そのまま着陸態勢に入った。そして、滑走路に滑り込んだ瞬間、轟音と風を残して消えてしまったのである。十数基の航空機が着陸したかのような轟音と風が出たが、機影はまったくなかったという。

 手旗を振っていた兵は、その飛行機の尾翼の印から「先日墜落した飛行機」であることをすぐに理解した。基地の人々は涙を流しながら、ずっと旗を振っていたという。翌日、基地の人々が全員で墓や神社に手を合わせたのは言うまでもない。

 アメリカ軍は、ラバウル基地上空で、すでに戦死した英霊と戦ったのだ。逆にラバウルはこの英霊のゼロ戦に守られているという伝説があり、そのために、終戦まで残ったといわれているのである。

文=宇田川敬介

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