【閲覧注意】角膜が裂けて「死んだ魚の眼」になった男 ― ずさんな白内障手術が招いた恐怖!
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眼球でレンズの役割を果たしている水晶体が白く濁ってくる病気が白内障だ。加齢によって水晶体の成分であるたんぱく質が変化したケースが多いが、アトピー性皮膚炎や薬物の副作用、外傷などが原因となるケースも見られる。白内障になると、見にくい、かすみ、ぼやけ、まぶしさなどの症状が現れる。白内障は薬物治療ができないため、外科手術で濁った水晶体を除去し、代わりに「眼内レンズ」と呼ばれる人口の水晶体を挿入する。年間約120万件も行われている白内障手術だが、リスクが皆無というわけではない。このことを英紙「The Daily Mail」で確認してもらいたい。
74歳の米国人男性は右目の瞳孔に10×10ミリの白いしこりができてしまった。まるで、死んだ魚の眼のようだ。彼は2年前に白内障手術を受けたが、このとき水疱性角膜症にかかったという。水疱性角膜症は、角膜内皮細胞が傷ついて角膜に多量の水がたまり、角膜の厚さが異常に増加する状態である。白内障手術で水疱性角膜症は治療されず、患者は術後、徐々に厚くなっていく角膜に苦しめられることとなった。しこりは大きく、やがて角膜や虹彩、水晶体を含む眼球の3分の1を覆ってしまった。検査では、患者の角膜としこりの間に1.5ミリ以下の裂け目があることも判明した。
患者は、ニコラス・ラウフィ医師が率いるデューク眼科センターのチームによる治療を受けた。術後、白いしこりが角膜ケロイドであると明らかにされた。角膜ケロイドとは、白内障手術や目のけがなど原因で生じることのある良性の病変である。症例が少ないため、多くの眼科医は角膜ケロイドを見たことがないという。ラウフィ医師は、眼科学の著名な雑誌『JAMA Ophthalmology』に今回の症例報告を掲載した。
角膜ケロイドの除去手術から2週間後、患者はまだ目の前にある指の数を数えることができず、手術箇所から血が出て曇っていた。16週目には、約1メートル先で振られている手が見えるほどになったが、視界はぼやけたままだった。患者は順調に回復しているが、再発するかもしれず追跡調査が行われる予定だという。
今回の患者は、角膜ケロイドを生じたのと同じ右眼球に以前ヘルペス性角膜炎を患ったことがあると報告されている。病歴をしっかりと把握し、最適な手術とケアが行われなければ角膜ケロイドのような極めて稀な病気にかかってしまう可能性も否定できないのだ。高齢者の増加に伴って身近となった白内障手術にもリスクが潜んでいることを理解しておく必要があるだろう。
(文=標葉実則)
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