25人の霊媒師に除霊されたAV女優の正体とは? 元エロ本編集者が暴露「黒く塗りつぶされる男たちが…」

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――編集者と小説家の黄泉比良坂を彷徨う「BURST」元編集長・ ピスケンこと曽根賢の“死ぬまで忘れられない体験”を綴る連載「無軌道狂気の回転男」シリーズ

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画像は「Getty Images」より引用

 
 1990年から97年までの7年半、私はエロ本編集者(兼男優)をしていた。その間ざっと200人ほどのモデルたちを撮影し「からんで」きた。

 その中には、今も忘れられない顔が幾つかある。たとえば「企画モデル」のY美だ。某年7月某日、午前10時50分。新宿「中村屋」の喫茶店へ入ると、珍しく、すでにモデルとマネージャーが奥の席に座って待っていた。

 私はわびを入れ、その日初めて会う2人に挨拶をした。が、モデルの反応が悪い。私の顔をちらっと見たきり、無言で大判のシステム手帳をめくり始めた。

 席へ腰掛けながら、女のめくるページに視線を当てた。

 ぎょっとした。

 めくるページめくるページが、裏も表も、真黒に塗りつぶされている。それも、明らかにボールペンで。

 A5判型のページを塗りつぶすのに、どれだけの時間がかかるのだろう。筆圧とインクで、紙は湿気った海苔みたいに、ふにゃふにゃテラテラとしている。

 7、8ページ目、ようやく白い見開きページが現れた。

「ここに、本名と、雑誌名と発売日を書いてください」

 詰問するような口調だった。白目が青く光っている。蛔虫を飼っている眼だ。

 私は呆気にとられながらも、突き出されたボールペンをつまんだ。そして左ページの真ん中に――裏は塗りつぶされているのでインクが滲み、紙は薄っすらと黒ずんでいる――まず本名を大きく書いた。

「俺の名前も、真黒に塗りつぶされるのか」

 そう思うと、なにやら奇妙な可笑しみを感じ、うつむいたまま薄く笑った。

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