EDになったボス猿、勃起不全が理由で仲間からボコボコ集団リンチに! 飼育員「完全に敬意が失われた。耐え忍ぶしかない」
ED(勃起不全)になった猿が仲間からの尊敬を失い、ボコボコにされていると英紙「Daily Mail」(5月9日付)が報じている。
18歳のコーネリアスは、ドイツの猿園で飼育されているバーバリーマカクのボスだ。これまで23匹の仲間を従えてきたが、加齢による肉体的衰え、特にインポテンツが原因で仲間から攻撃されているそうだ。
飼育員のシルヴィオ・ディーツェル氏によると、インポテンツになったボス猿はもう子孫を残すことができないため、群れにとって不要になのだという。コーネリアスにはインポテンツの他にも、皮膚の衰え、背骨の湾曲、歯の欠損が見られるとのことだ。特に犬歯がないため、仲間に攻撃されても反撃できない状態というから悲惨だ。群れと一緒に餌を食べようとしても、仲間たちから足蹴にされているという。
「どの猿もコーネリアスに敬意を払っていませんが、彼にはこの状況を耐え忍ぶことしかできません」(ディーツェル氏)
酷に見えるが、これが自然の摂理なのだろう。コーネリアス自身も6年前に、群れを煽動して、4匹のライバルを3mもあるフェンスの外に放り投げたことがあるそうだ。まさに驕れる者も久しからず、である。
次なるボス候補は6歳の若きプレイボーイ、ヨナスだ。群れのメス全員が彼に首ったけだという。だが、そんなヨナスも最後は皆から邪魔者扱いされ、手ひどい仕打ちを受けて死んでいくのだろう。
オスの猿にとって生殖能力は仲間と認められるためにかなり重要なようだ。興味深いエピソードがある。
今年、イギリス生まれのボノボであるビリが、ドイツの動物園に移されたところ、チンパンジーの群れにリンチされる事件があった。
ビリの体にはあちこちに切り傷ができ、耳の一部も欠損してしまった。繰り返されるビリへのリンチに対し、30万人がビリをイギリスに戻す署名にサインしたが、数週間後、ビリに8歳年上の“彼女”ができたことで群れに受け入れられたというのだ。
ヤルか死ぬか、猿の世界はかくも厳しい。
参考:「Daily Mail」、ほか
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