痴漢専門誌、SM雑誌…貴重なエロ本446冊がずらり!
痴漢専門誌、SM雑誌…貴重なエロ本446冊がずらり! 日本一のコレクター安田理央が語る“消えゆくエロ本の鎮魂歌”とは!?
――禁断の土地 や社会の暗部の取材を得意とする・村田らむが寄稿!
2019年1月、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートが18歳未満への販売が禁止されている成人向け雑誌……いわゆるエロ本の販売を取りやめることを発表した。
それを受け出版業界は大混乱に陥った……ということはなかった。エロ本が売れなくなったと言われて、もうずいぶん経つ。すでに息も絶え絶えだったのだ。
コンビニでの販売中止はエロ本の最後の生命線を絶つ行為だったが、「青天の霹靂!!」というよりは「ついにこの日が来たか……」というあきらめムードが漂った。
そもそもスマートフォンでいとも簡単にエロい動画を見まくることができる時代に、わざわざまずまず高いお金を払ってまでエロ本を買ってくれる人など、ほとんどいないのだ。現在のエロ本業界は、スマホを使えない老人が支えていたと言える。
■エロ本雑誌の思い出
僕自身は連載していた雑誌が1冊廃刊になった。10年ほど連載していた雑誌だったが、徐々に販売部数は減っていき、月刊誌から隔月誌になり、原稿料はギリギリまで下がっていた。廃刊を嘆くよりも「よくここまでもったなあ」という感想だった。

これで僕のエロ本の仕事は、アダルトビデオのカタログ雑誌『FANZA(ファンザ)』(ジーオーティー)だけになった。
ここでは毎号、地味に新作AVのレビューなどをさせていただいている。編集長に聞くと、この本は老人だけではなく若者にも売れているそうだ。ひいきのAV女優のインタビューが載った号を購入するのだという。
確かに電子書籍は便利だけど、大事な号は現物で持っておきたいという気持ちはわかる。またイベントなどでサインをもらう、サイン帳として購入する人も多いようだ。
そんな現在のしょんぼりしたエロ本事情だが、1972年生まれの僕が学生だった頃はえらく盛り上がっていた。
中1の時にクラスメイトのG君が学校に持ってきた『スーパー写真塾』をみんなで回し読みした。ポップな表紙にえげつない内容で、未だに覚えている。当時は実際に町中を歩く女子高生の写真がガンガン載っていた。地元の高校の写真も載っていて、すげえなあ!! と驚いたものである。
30年以上前の出来事だが、新鮮に思い出せる。ちなみにそのG君は高校卒業した後に峠をせめてる途中に事故って亡くなってしまった。G君逝去の一報を聞いてまず思い出したのは『スーパー写真塾』の盗撮コーナーだった。
高校時代は『デラベッピン』『ビデオボーイ』『ザ・ベストマガジン』などを夢中で読んだ。現在とは違い、物理的な質量があるエロ本は家の中に隠さなければならない。親には見つからず、でも取り出しやすい、そういう場所を探すのは大変だった。結果、ベッドの下に隠すのだが、まあバレていたと思う。
そんなに夢中になって読んだエロ本だったが、大学に進学した後は徐々に読まなくなっていく。それは大学生になって、大人の恋愛をするようになったから……ではなく、アダルトビデオが普及したからだ。大学卒業後、出版業界に入った頃にはもう、界隈では「いやあ、最近はエロ本は売れないね」と嘆かれていた。
僕自身はあまりエロ本で仕事はしなかったけれど、休刊が相次ぎ、徐々に消えていくエロ本業界を横目で見つつ、なんとも寂しい気持ちになっていた。
そんな、消えていく日本のエロ本の歴史を1冊にまとめた本が7月2日に発売されることになった。
■安田理央氏の『日本エロ本全史』出版記念イベント!

安田理央氏執筆の『日本エロ本全史』である。エロ本の黎明期である1946年から2018年までを代表するエロ本100冊をオールカラーで紹介する1冊になっている。
著書の発売を記念して、6月20日東京のトークライブハウス『阿佐ヶ谷ロフトA』にてイベントが開催されることになったので、足を運んできた。
安田理央さんは当代きってのエロ本コレクターとして知られている。『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(太田出版)、『巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』(太田出版)、『AV女優、のち』(KADOKAWA)など、エロをマジメに考えた単行本は、とても評価が高い。
イベントのゲストには、まだ年齢的にエロ本を買えなかった頃からエロ本業界で働いていた姫乃たまさんが呼ばれていた。
会場には安田さん所蔵の貴重なエロ本、446冊が持ち込まれた。戦後のカストリ雑誌の臭いがする本から、僕が学生時代に読んだ80年代のエロ本、どこか堅苦しいSM雑誌、痴漢専門誌など変わり種エロ本、などなど様々なエロ本が所狭しとズラッと並べられた。
トークイベント前後の会場は『エロ本喫茶』としても営業され、押しかけたエロ本ファンたちが熟読していた。そしてトークイベントでは、安田さんがエロ本業界で仕事をはじめたきっかけから語られた。
「19歳から編集部に入って、アイドルやゲームなどを担当したんだけど、どうもはまれなかったんだよね。エロくらいしか好きじゃなかった。当時は風呂なしアパートに住んでたんだけど、編集部で徹夜したあとに早朝ソープに行って頭洗ってたね(笑)」
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