アートか炎上商法か…父親の墓を掘り起こし、遺骨と2ショット撮影した自称アーティストの男に大バッシング!

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父親の骨の横に寝そべり、写真を撮る男性(東森新聞より)

 中国では毎年4月5日前後に先祖祭の一つである「清明節」を迎える。この日は各地で墓参りをする人々の姿が見られるのだが、今年はSNSに投稿されたとある写真が物議を醸した。

 くだんの写真は男性と父親のツーショットなのだが、ただの親子写真ではない。男性は、すでに故人である父親の遺骨を墓から掘り起こしたのだ。ちなみに中国では土葬がメインであるため、父親とされる遺骨は、ほぼ完全な形を保った骸骨で写真に写っている。

 男性は「僕とお父さんが一緒に寄り添っています。生と死、骨と肉、父と子。今この時、太陽が僕とお父さんの体を照らしています。今までに感じたことのない感覚です。解放感に包まれています。世界の静寂を感じ、頭は空っぽのようになって、時間が止まっているかのようです」とコメントしている。

 現地メディアによると、男性は3歳の頃に肝臓がんだった父親と死別。幼かったため、父親の記憶がまったくなく、家族写真も撮影したことがなかったため、墓を掘り起こし、父親の遺骨と写真を撮ることを思いついたのだという。また、彼は自称・アーティストで、今回の撮影を一つの芸術作品として世間に知ってほしかったとも語っている。

 しかし、ネット上では男性の行為について「気持ち悪すぎで吐きそう」「父親を大切に思うなら安らかに眠らせてやれよ」「炎上商法にしては笑えない」などと厳しい意見が相次いで寄せられている。

 男性の行為について、法律の専門家である中国政法大学の教授は、「中国の国内法では墓の掘り起こしや、遺骨と写真を撮影する行為について罰するような法律は存在しないが、一般的な常識から言えば道徳的に反していると言わざる得ない」と、コメントしている。

 男性の投稿した写真からは、素人目には芸術的なセンスを感じることはできず、ただただ不気味さだけが残る。墓から掘り起こされた父親も、いい迷惑だったに違いない……。

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文=青山大樹

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