【閲覧注意】デモに参加した男子高校生、警官に銃撃されて“顔面が無数の血の穴”状態に! 本人「もう死にたい」ベネズエラの現状

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【閲覧注意】デモに参加した男子高校生、警官に銃撃されて顔面が無数の血の穴状態に! 本人「もう死にたい」ベネズエラの現状の画像1画像は、「Diario Qué Pasa」より

 ベネズエラで昨年5月21日に行われた大統領選挙では、「独裁者」として悪名高いニコラス・マドゥロ・モロス氏が再選した。しかし、欧米諸国は、この選挙が「不正」であるとして選挙結果を否定。今年1月23日、国民議会のフアン・グアイド議長が、「昨年の大統領選挙は憲法違反で無効。大統領不在の状況下で自分が暫定大統領になった」と宣言した。欧米諸国がグアイド暫定大統領を支持する一方で、ロシアや中国、北朝鮮などの反米諸国がマドゥロ大統領を支持し、ベネズエラでは2つの政権が対立している。

 政治の混乱が続く中、国民生活にも甚大な悪影響が出ている。マドゥロ政権が実効支配する国内は、ハイパーインフレによって経済が破綻し、インフラの保守改修を長年怠った結果として停電や断水も頻発。今年3~4月にかけての大停電では死者が出るほどだった。停電は先月22日にも発生したが、マドゥロ政権はその原因をサイバー攻撃のせいにしようとしている。

 こうした現状に対し、国民はデモによって改善を訴えるが、マドゥロ政権はそれらをことごとく弾圧してきた。中でも悲惨だったのが、先月2日にタチラ州で起きた弾圧である。この日のデモに参加していた高校生男子のルーフォ・アントニオ・チャコンさん(16)は、2人の警官に顔面を銃撃された。その凄惨な姿を収めた画像がネット上で拡散されて話題となっている。

 銃撃された直後のルーフォさんは、血まみれの顔面を手で押さえている。52発もの小弾丸は彼の顔を“蜂の巣”にしただけでなく、彼から視力をも奪った。病院に搬送された後、外科手術によって小弾丸を除去されたが、一部は頭部の奥深くまで進入していたためそのままにされたという。感染症の危険があるため4日で退院した彼は、「視力を取り戻したいです。たくさんの気持ちがあって泣きたいですが、これ以上は泣けません。病院で十分に泣きました」と語る。

 ルーフォさんの住む地域ではガスが不足しており、彼の家族は今年4月からガスを利用できていない。そのため、ルーフォさんは母親と14歳の弟と一緒にデモに参加したのだった。ルーフォさんは顔面を負傷し、弟や他の少年たちも頭部に外傷を負った。なお、ルーフォさんを銃撃した2人の警官は、殺人未遂や武器の悪用などの罪で起訴された。

 不幸中の幸いは、ルーフォさんの画像がネット上で拡散された後、世界各地から支援が殺到したことだ。メキシコやスペイン、米国の篤志家たちがルーフォさんの医療費を負担することを申し出て、コロンビアの医師は無償でまぶたの移植手術を行うことを提案した。プエルトリコ出身の歌手、ドン・オマールさんも、ルーフォさんのことを人々に知らせるために画像をシェアした。

 ルーフォさんは絶望のあまり「死にたい」と望んでいた。しかし、人々の優しさに触れ、視力が回復する可能性に期待が高まったため、コンピューターエンジニアになるという夢の実現に向けて生きるという希望を抱くようになった。

 理不尽な暴力にさらされた少年の画像が拡散されたことで、世界中の人々がベネズエラに関心を向け始めている。正義の失われた国が、これから変わっていくかもしれない。
(文=標葉実則)

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