8月29日は第二次世界大戦でドイツ兵に愛された歌手ララ・アンデルセンが亡くなった日! 世界中の人々の心の支えになった歌謡曲『リリー・マレーン』

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『大戦後に発売された『リリー・マレーン』のジャケット』(画像は『Lili Marleen』1959年/Electrola発売)

 1982年8月29日は、第二次大戦中にドイツ兵士並びに世界中の兵士に愛された歌謡曲『リリー・マレーン』の歌手として知られるララ・アンデルセンが死亡した日である。


 故郷の恋人への思いを歌った感傷的な内容の同曲はナチスドイツの宣伝相ゲッベルスによりラジオ放送禁止処分になり、彼女自身もナチスによりユダヤ人アーティストとの交流を咎められ歌手活動は禁止。『リリー・マレーン』を歌うことも許されず、プロパガンダに協力させられる日々が続き、遂には鬱病のために自殺未遂を起こしたほどであった。


 しかし、戦地からの要望が絶大であったために『リリー・マレーン』は頻繁に放送されることとなり、戦地では敵であったイギリス軍も好んで聴いていたという。


 さらには、ヒトラーの寵愛を嫌ってアメリカに移った世界的女優、マレーネ・ディートリッヒが米軍兵士の慰問で歌っていたこともあり、『リリー・マレーン』は、ドイツ、そして連合国側という敵味方の区別無くその楽曲を楽しまれていたのである。


 有史以来最大の戦争に於いて一つの曲が世界中の人々の心の支えになったという事実は、音楽の持つ力を改めて感じさせ、まさしく《不幸中の幸い》として我々を安堵させるようなエピソードである。

 

<トカナ 今日の不幸を記憶するブラックカレンダーより>

編集部

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