「75歳以降の人生は生きるに値しない」米著名医師が主張! 人間の晩年は無価値か…大論争に!

 年を重ねた人間の人生の価値とは、何だろうか? この質問に、米国の著名な医師エゼキエル・エマニュエル博士が、「人は75歳までで人生を終えてよい」と発言し、全米で論争を巻き起こした。

■「現代人はあまりにも長く生き過ぎている」

「75歳以降の人生は生きるに値しない」米著名医師が主張! 人間の晩年は無価値か…大論争に!の画像1
エゼキエル・エマニュエル博士 「Express」の記事より


 米国の腫瘍学者かつ生命倫理学者のエゼキエル・エマニュエル博士は、「ザ・アトランティック」誌に、「私はなぜ、75歳で死ぬことを望むのか」という挑発的なエッセイを寄稿した。

 エマニュエル博士は、ペンシルベニア大学の医療倫理および健康政策の責任者であり、オバマケア(オバマ政権で成立した医療保険制度改革法)成立を主導した人物であったため、この寄稿文は大きな論争となった。

 その寄稿文でエマニュエル博士は、自分が75歳になったら医学的介入、抗生物質、および予防接種さえも拒否すると宣言した。博士は積極的に75歳で人生を終えるつもりはないが、寿命を延ばすつもりもない。

 そして、高齢のアメリカ人が身体的に衰退した状態で、あまりにも長く生き過ぎているとも述べる。90代で健康な人という例外もある一方、大多数の人々はそうでないからだ。

 エマニュエル博士は最近のインタビューで、寿命の延長をサポートしない理由について次のように話している。

 人々は1980年代初期、将来人間はより長く生き、より良い健康状態を保つだろうと考えていた。つまり人間は70歳になっても、50歳の時のようにいられるだろうと考えていた。しかしデータを見てみると、それは間違いであり、実際には、より多くの障害を抱えた老人の数が増えているという。

 そして博士は、「最も重要な問題は、認知機能の生物学的衰退だ。本当に賢い人々を見ても、75歳を過ぎてから新しい書籍を執筆したり、自身が思想家としてトップを走れるような新分野を実際に発展させたりしている人は多くない」と話す。

人気連載

danger
イタコ、霊媒、エロ祈祷…エログロナンセンスな超常現象ドキュメンタリー『恐怖・怪奇・悪霊 超常現象の世界』とは?

イタコ、霊媒、エロ祈祷…エログロナンセンスな超常現象ドキュメンタリー『恐怖・怪奇・悪霊 超常現象の世界』とは?

※こちらは2020年の記事の再掲です。 ――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・...

2024.02.27 08:00奇妙
青酸カリで人を殺すのは意外と難しい。推理小説のトリックは概ね間違いだった!?

青酸カリで人を殺すのは意外と難しい。推理小説のトリックは概ね間違いだった!?

【ヘルドクター・クラレの毒薬の手帳 第1回、青酸カリ/後編】  ※本記事は2...

2024.02.07 08:00科学
【毒薬の手帳】ググっても出てこない、青酸カリの本当の話

【毒薬の手帳】ググっても出てこない、青酸カリの本当の話

本記事は2015年に掲載された記事の再掲です。 【ヘルドクター・クラレの毒薬の...

2024.02.06 08:00科学
九州地方で正月に行われていた飲尿儀式の伝統があった!?

九州地方で正月に行われていた飲尿儀式の伝統があった!?

※本記事は2018年の記事の再掲です。 【日本奇習紀行シリーズ】 九州地方 ...

2023.12.30 08:00奇妙
龍のパワーを秘めた文字、「左回り」のエネルギーを得られる輪…今最強の波動グッズ3選

龍のパワーを秘めた文字、「左回り」のエネルギーを得られる輪…今最強の波動グッズ3選

不思議ジャーナリスト・広瀬学が渋谷クロスFMのラジオ番組のレギュラー出演者にな...

2024.03.19 16:30スピリチュアル

「75歳以降の人生は生きるに値しない」米著名医師が主張! 人間の晩年は無価値か…大論争に!のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

トカナ TOCANA公式チャンネル