【トマソン物件】最悪のツーショット

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――2020年のオリンピック、パラリンピックに向けて大規模再開発が進んでいる東京。そんな変わりゆく東京で、まさに時代と逆行するかのように、かつて1980年代に流行した文化現象「トマソン」が秘かに再ブームだという。路上にある、役に立たない非実用的な超芸術・トマソンを地味に再発見してみた。トマソンの概念名称は、読売ジャイアンツの元プロ野球選手ゲーリー・トマソンが、成績が振るわないにも関わらず、4番打者に据え置かれたことに由来する。

 

【物件NO.003】立派すぎる”不要”台座

 住宅街の片隅に立つ消火器ボックス。その横に目をやると、現役であるはずの消火器の足元よりも、なぜか立派なコンクリート製の構造物が鎮座している。かつてこの場所には、消火器と並び立つように、ポストなどが設置されており、これは、そのための台座のような役割を果たしていたとも考えられるが、存外にしっかりとしたその佇まいから推察するに、もしかすると消火器やポストよりもさらに丁重に扱われていた「別の何か」があったのかもしれない。

 

【編集部】

 これは台座ですね。昔のお城などであれば基礎部分が見つかったらニュースにもなったりしますが、この台座が日の目を見ることは今回限りでしょう。ところで、台座の隣にあるカラーコーンに注目して下さい。なにやら自転車のチェーンロックがはまっているではありませんか。いやこれ、もしかしたらカラーコーンを固定しようとムダな足掻きをしているのかもしれませんよ……だとすれば”不要台座”と”不要ロック”のトマソンツーショットです! まったくもって無駄な写真ですね。

文=編集部

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