「火星に細菌・微生物を送り込む」規律違反の論文が発表される!
「火星に細菌・微生物を送り込む」規律違反の論文が発表される! 地球人が生き残るためなら惑星を汚してよいのか?
着々と進む人類の火星進出計画だが、先に火星の地を踏むのは我々で人間ではないほうがよい!? ある研究者によれば、火星を“テラフォーミング”するにはまずは火星に微生物を送り込むべきであるというのだ。
■火星への最初の“入植者”は、微生物にすべき
月面に人間が足を下して50年が経つが、いつしか火星に足を下す日も来るのだろう。しかしある専門家によれば、人類が足を下す前に火星に“先遣隊”を送り込んだほうがいいという。その先遣隊とは微生物だ。
米フロリダ州にあるノバ・サウスイースタン大学のホセ・ロペス教授をはじめとする研究チームがこの8月に「FEMS Microbiology Ecology」で発表した研究では、現在の宇宙開発と宇宙探査のポリシーに大幅な見直しを迫るものになっている。微生物や細菌を火星などの他惑星に持ち込んではいけないという“検疫”を撤廃すべきだというのだ。
研究チームによれば火星への最初の“入植者”は、微生物でなければならないと主張している。バクテリア、ウイルス、真菌を含む微生物が、人類に先んじて火星へ送り込まれ、最初の繁栄を築くことがその後の“テラフォーミング”の重要な下地になるということだ。

「有益な微生物がなければ、私たちが知っている生命は存在できません。不毛の大地である惑星で生き残るためには、有益な微生物を送り込まなければなりません」(ホセ・ロペス教授)
今日、NASAをはじめとする宇宙計画では、汚染(contamination)に関する厳格なガイドラインが数十年にわたって順守されており、基本的に宇宙船内や装備品は病院に準じたレベルで殺菌、消毒された環境が求められている。真菌やバクテリアなどが環境を変えてしまう可能性もあるからだ。
しかし、ロペス教授の研究チームは、有用な微生物を導入することで、火星をテラフォーミングし、過酷な環境で生命を維持できるようになるプロセスを実際にはじめられると主張している。
「微生物の導入は偶発的に起こってはいけませんが、今後は避けられないと考えるべきです。私たちは、微生物を運んだり送り届けたりすることなく、新たな惑星を探索することはほぼ不可能だと仮定しています」(研究論文より)
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