10月6日は世界的映画監督トッド・ブラウニングが死亡した日! 公開禁止映画『フリークス』でキャリアを閉ざすことに…

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(写真はWikipedia François Cévert より使用)

『1932年の映画「Freaks(フリークス)」のポストカード』

 1962年の10月6日は、映画の黎明期であるサイレント期から活躍した世界的映画監督、トッド・ブラウニングが死亡した日である。


 ブラウニングは1931年の大ヒット映画『Dracula(魔人ドラキュラ)』の監督として映画史に名を残す人物であるが、その翌年に監督した『フリークス』は、その栄光に勝るとも劣らぬ暗い影を生み出した問題作であった。


 実際のフリークショーに出演していた障害のある俳優を大量に起用し、小人症の男が健常者の女性に恋をし、裏切られ、復讐を遂げるところまでを描いた『フリークス』。その鬼気迫る復讐劇(最終的には女性の四肢を切断してしまう)は、恐らく映画史上に於いても有数の恐ろしさであろう。


 しかし、この作品の恐ろしさは多くの人々の許容を超えるものであり、イギリスでは公開後30年もその放送禁止処分が解かれることはなかった。


 そしてこの作品をきっかけに、順風満帆であったトッド・ブラウニングのキャリアは一変、様々な企画が彼の意に反してペンディングされるようになってゆき、舞い込む仕事は小規模なものばかりとなる。


 そして1939年まだ50代にしてキャリアを諦め、余生を送っていたマリブで死んでゆくことになる。


 ブラウニングの『フリークス』は、他のどんな作品に比べても劣らぬ丁寧な造りで、《人間の真実》を暴くことに紛れもない成功を収めている。


 そんな名作が彼のキャリアを何よりも妨げたことは、いかに人間とその社会が複雑であるかを証明しているだろう。

 

<トカナ 今日の不幸を記憶するブラックカレンダーより>

編集部

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