10月13日は『ちびくろサンボ』の作者ヘレン・バンナーマンが死亡した日! 人種差別との関連性が指摘され、発禁本の代表格へ…

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(写真はWikipedia The Story of Little Black Sambo より使用。)

『1900年に出版されたアメリカ版「The Story of Little Black Sambo」の表紙』

 1946年10月13日は、『The Story of Little Black Sambo(ちびくろサンボ)』の作者として知られる児童文学作家のヘレン・バンナーマンが死亡した日である。


 世界的には“出版禁止”の本として知られる『ちびくろサンボ』であるが、その原作はイギリス陸軍医の夫とインドに滞在していた際に娘たちのために作った物語であり、主人公のサンボはインド人の少年という設定であった。


 しかし、著作権意識の薄かった出版当時は、写真のようにサンボを黒人の少年の設定にして各地で出版されることが多くなり、日本でもそれは同様であった。


 その典型的な黒人像が、1970年代の黒人たちによる公民権運動の高まりとともに差別的であると標的にされ、『ちびくろサンボ』は発禁本の代表格として語られることになったのである。


 作品自体の持つ普遍的な魅力が、大量のコピーを出回らせることに繋がり、その結果《差別》のレッテルを貼られることに繋がったのは、なんとも皮肉な結果である。


 しかし、厳密には“発禁”であることはなく、あくまでも出版社による自主規制で発売を自粛していた時期があるというのが実情であった。


 現在も母が子に贈った『ちびくろサンボ』は世界中の家庭でその素晴らしさを発揮している作品であるが、その歴史には《不幸》な瞬間があったことも記憶しておくべきだろう。

 

<トカナ 今日の不幸を記憶するブラックカレンダーより>

編集部

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