噂の体験型個展『あたらしい保健体育』に突撃取材! パンツを洗い、他人の下着を履く新しいSEXのかたち!

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 CHERRYさんと始めて会ったのは、作年12月のことになる。場所は、美学校(東京都千代田区)だった。公開授業に行ったときのことだ。彼は生徒としてそこにいた。そのとき彼は、性的な話をしてくれた。その内容は、あまり覚えていなかったが、「ちょっと中性的な感じのする人だな」、「どんな作品を作る人なのかな?」と、そのときは思った。改めてその部分を聞いてみた。

「僕は、場合によっては、精神的にセックスに対して構えちゃうところがあるんです。僕はそもそもセックスが好きじゃないんですよ。それ自体にあまりに意味を見出せないんで、あまりしたくないんですよ。その類似の行為としてイチャイチャしたりすることはいいんですけどね。イチャイチャしていると、僕は興奮していなくても、相手の方が下着を汚すんですよ。興奮してくるからですね」(CHERRYさん)

 美学校で会ってから半年くらいして観た今回の作品は、意外なものだった。出発点は自分自身であっても、人類全般に想いを馳せたものとなっていたからだ。話を聞いているうちに「セックスは否定しないが、もっと人を愛するための方法があると」いう彼の考え方も理解できた。

 今回、CHERRYさんは、展示をするために「風俗」に行っている。それは行為を目的とするものではない。リサーチをするためにピンクサロンに行った。展示ルームの雰囲気がピンクサロンにも似ているのは、そのせいだった。ベッドはインターネットで買ったものだという。彼は、「新しいセックスを提示するにあたって、(何もないと)とっつきにくいと思うんですよ。単純に下着を洗うだけでは、情緒も何もないので性風俗の形を借りて、(それを)パッケージとしてデザインしました」と話す。

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『Untitled(Perfect Lovers)』画像は「MoMA」より

「僕が美術を初めてすごいと感じたのは、新しい時計が2個並んでるやつ(を観たとき)です。フェリックス・ゴンザレス=トレスの『Untitled(Perfect Lovers)』という作品です。『完璧な恋人』と言うんですよ。高校生の頃に知りました。時計に電池を入れると進んでいくんですけども、(時計というのは、)電池を入れておいても少しずつズレていくものですよね。その恋人の一番うまくいってる、(うまくいっていないの)部分は、時計を2個並べるだけで表現できるんですよ。その辺がすごいかっこいいなあと思ったんですよ。物に人間的な愛情じゃないけど、預けちゃう、委ねちゃうっていうところがすごい好きなんですよ。物に人間的な愛情や叙情をすべて委ね、託してしまうところにグッときました。愛の対象は物でもいいんです。愛着っていうものかも知れないですけど。人間が存在しなくてもいいんです」(CHERRYさん)

 現代美術家のフェリックス・ゴンザレス=トレス(1957年11月26日~1996年1月9日)は、キューバ生まれの芸術家で、時計や電球、山積みにした紙片などを使ったミニマルなインスタレーションや彫刻作品が一般的に知られている。

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