IS指導者・バグダディ死亡は米国の自作自演だ! 3つの重大な証拠、遺体画像の行方、日本への影響…軍事研究家はこう見る!
衝撃のニュースが舞い込んだ。米軍がシリアで潜伏中のIS(「イスラム国」) の最高指導者バグダディを殺害したとみられると、 CNNテレビなど複数の米メディアが伝えた。
米軍は今年10月、シリア北東部からの撤退をいきなり表明したばかりで、それに伴い、 トルコがクルド人勢力に対する攻撃を開始していた。一部では、トルコの真の狙いはイスラム国(IS) の解放にあるとも言われていたが、一体何が起きているのか? 軍事問題に詳しい塩原逸郎氏はこのニュースをこう考える。
ーー米軍は本当にバグダディを殺したのか? 今回の発表に嘘や自作自演の可能性は?
塩原氏「結論から申し上げると、私は米軍の自作自演を確信している。それには複数の根拠がある。
1、まず、今回米軍がバグダディ殺害作戦を実行したと報道されているのは、シリアのイドリブ県の、トルコ国境に近い小さな村だ。イドリブ県は旧ヌスラ戦線や自由シリア軍といった、いわゆる反体制派の最後の牙城である。そこにバグダディが潜む可能性は極めて低い。
2、次に、仰る通りシリア北東部から米軍は完全に撤退しており、その空白にアサド政権とロシア軍が展開している状況だ。シリアから引き上げてきた米軍部隊は、イラクにてその姿が確認されている。現状では、米軍が同地にてバグダディ殺害作戦を展開するリソースが極めて不足している。
3、最後に、トルコがバグダディ殺害作戦を察知できなかったのはおかしい。パキスタン・アボタバードの邸宅を急襲したビンラディン殺害作戦のケースでは、パキスタンに越境した米軍ヘリをパキスタン空軍が察知し、F-16戦闘機をスクランブル発進させている。今回の作戦でもヘリコプターが使用されたと報じられているが、もしそれが事実であれば、アメリカに次ぐNATO第2の軍事力を有するトルコはそれを確実に察知し、戦闘機のスクランブル発進など対処を行ったはずである。しかし、その形跡が全く見られない。以上の点において、私はバグダディ殺害作戦をアメリカの自作自演と見ている。
ーーバグダディの遺体写真は公開されるか? ビンラディンは遺体が公開されなかったことでさまざまな陰謀説が生まれた 。
塩原氏「公開されない可能性が高いと判断する。ビンラディンの場合、結局遺体写真の公開はなされなかったし、そもそも遺体は殺害作戦後、インド洋へと水葬されている。事実上、アメリカはビンラディンの遺体を隠蔽していたのだ。今回のケースでも、アメリカは同様に隠蔽するのではないか」
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