カルト映画レビュー 第8回

公開中の幸福の科学映画、実は「ゾンビ映画」という衝撃!/やや日刊カルト新聞【※ネタバレ注意】

主演は人気「霊V男優」

 

 幸福の科学では常々、大川隆法が霊を呼び出したと称する「霊言」を公開している。多くの場合は大川自身が霊媒役となって霊の言葉を話すが、教団職員などに霊媒をやらせることもある。本作の主演・竹内久顕(ひさあき)はもともと、この霊媒役として活躍してきた教団職員だ。

 タレントのローラの霊を憑依させられて体をくねくねさせながら女言葉で話したり、私(藤倉善郎)の霊を憑依させられて椅子にふんぞり返り「何だ、お前らはよう」と悪態をついたりしてきた。霊言ビデオで迫真の演技……いや霊能力を披露してきた、人気「霊V男優」である。

 それが評価されたのか、昨年の教祖伝映画『さらば青春、されど青春。』で主演した宏洋を教団が追い出してしまって役者陣の駒が足りなかったのか。事情はわからないが、いずれにせよ竹内氏は本作で主演として教祖役を演じるという大抜擢だ。

 霊体として竹内の体内に入ったことがある私としては、他人とは思えない。親しい知人の姿を映画館の巨大スクリーンで見る気分だ。

劇場で予告編とセットで見ると格別

 

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当日の会場の様子

 公開初日の10月18日、シネマート新宿で鑑賞した。初日の上、出演者や監督による舞台挨拶付きの回とあって、劇場は信者たちで満席だった。

 本編上映前に、他作品の予告編が流される。

「イニシエーションが必要だと思ってる」
「イニシエーション?」

 殺人、血、死体、半裸の女性、セックスシーン……。12月公開『幸福な囚人』の予告編だ。よりによって幸福の科学の映画の前に。

 お次は、こんなの。

「これ殺人……」
「悪くねえって。正義なんだからオレたち」

 また暴力、血、ゲロ……。今度は11月公開の『MANRIKI(まんりき)』の予告編だ。

 まだ終わらない。

「お控えなすって! 私、かつて妹ともに体を売られた、かたわ者でございます」

 片腕が銃になったセーラー服姿の少女がぶっぱなす。前の2作ほどグロくはないが暴力モノ。11月公開『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』の予告編だ。

 近くの客席から、小さな子供が親に話しかける声が聞こえた。

「どうしてあんなに怖いのばっかなの~?」

 客席は、自らが信仰する教祖の自伝映画を見るために詰めかけた幸福の科学信者でいっぱい。子供連れの信者もいるが、幸福な気分が一気に吹き飛んだようだった。

 暴力まみれの予告編タイムが終わり、いよいよ神のゾンビ映画の始まりだ。

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