11月9日は同時多発的ユダヤ人迫害暴動『クリスタルナハト』が起こった日! ナチスがホロコーストに突入していく歴史的転機…

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(写真はWikipedia Kristallnachtより使用。Public Domain)

『暴動で放火されたシナゴーグ』1938年11月10日撮影

 1938年11月9日は、第二次世界大戦直前のドイツで起きた同時多発的ユダヤ人迫害暴動『クリスタルナハト(ドイツ語で“水晶の夜”の意)』が起きた日である。


 10月7日にドイツ大使館員エルンスト・フォム・ラートがポーランド系ユダヤ人のヘルシェル・グリンシュパンに暗殺されたことに端を発したこの暴動は、10月9日から10日にかけて、ドイツ各地のシナゴーグが襲撃され、ユダヤ人街で殺人、略奪、強姦が行なわれた。


 突撃隊(SA)なるナチスドイツ軍に準じる大衆組織がその暴動の中心だったとされているが、ナチス政権が先導していたという説も存在する。


 ラート殺害を知ったヒトラーは突撃隊を解き放つように指示したとも言われ、中でもナチス政権の宣伝大臣のヨーゼフ・ゲッペルスはその暴動を直接的に先導したという証言が多い。


 この事件を契機に、ナチスドイツは第二次世界大戦時のユダヤ人虐殺「ホロコースト」へと加速していったと言われるため、この夜は世界史的な転機であったといえるだろう。


 事件後、突撃隊の逮捕者はそれほどを多くなかったことに対し、この事件の被害者であるユダヤ人は3万人もの逮捕者を出したと言われている。


 ちなみに、『クリスタルナハト』という呼び方は“プロパガンダの天才”と呼ばれていたゲッペルスが、暴動で破壊されたガラスの欠片が月明かりに反射していたことを喩えた言葉だとされている。


 人類史上有数の残虐な民族虐殺を、この上なく耽美的に表現したその精神性に、ナチスドイツの持っていた異常なまでの独善的思想がまざまざと滲み出ているように思われる。

 

<トカナ 今日の不幸を記憶するブラックカレンダーより>

編集部

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