【ドヤ街】覚せい剤の町・西成で見つけた「ヤバすぎる張り紙」5つ! コンビニにありえない注意書き、壮絶事件…村田らむ取材!

――B級スポット、樹海や禁断の土地、ホームレス取材を得意とするルポライター村田らむが寄稿!

 西成は、日本最大のドヤ街である。

 行政的は『あいりん地区』と呼ぶし、古くからの住人は『釜ヶ崎』と呼ぶ。

 ドヤ街のドヤは、宿の隠語である。つまり、日雇い労働者のための簡易宿泊施設がたくさんある街だ。

 20年ほど前にはじめて訪れたのだが、かなりショックを受けた。

 路上には人がバタバタと倒れて寝ており、野良犬がウロウロと歩いていた。寝ている人すれすれのところを、がらの悪い自動車がビュンビュン走り抜けていく。路上には焼けた自動車が何台も放置されていた。

「おお……どうしよう……」

 と、唖然としてしまった。

 考えたあげく、とりあえず西成警察署に行ってみることにした。西成警察署は西成の中では一番堅牢な建物だ。

 昔は木造だったが、暴動に対応するために建てなおしたという。

 警察署はまず突然の取材には答えてくれないのだが、初老の警察官二人が対応してくれた。

「西成ではいきなりパーンと刺されるから注意してください。ずっと同じ場所を見る、急に走る、大きな声を出すなど、とっぴな行動をとると、人が集まってきたり、騒ぎになったりするので注意してください。暴動のキッカケになるようなことはしないでくださいね。あと、赤痢流行ってますから手洗いちゃんとしてください」

 と矢継ぎ早に言われた。温室育ちのお坊っちゃんの僕としてはかなり強烈で、凹んでしまった。そして最後に

「あとそこらで覚せい剤売ってますけど、買わないようにしてください」

 と、強めに言われた。

 覚せい剤売ってるの知ってるなら、かたっぱしから捕まえりゃいいのに……とその時は思ったが、話はそれほど簡単なものではないらしい。

 20年ほど前の写真を見ていたら、警察官がパトロールしている写真が出てきた。

 7人以上の警察官が、ほぼ間をあけずに歩いている。聞くと、間に入られて刺されるのを警戒しているそうだ。警察官が歩いている姿を見て、酔っ払ったオッサンが

「カルガモの親子や!!」

 とひやかしてゲラゲラ笑っていた。

 たまに走っているパトロールカーは、4WDでガラスにはすべて金網が貼ってあった。中には機動隊の装備をつけた警察官が乗っていた。ゾンビ映画の装備じゃん……と思った。パトロールするだけで、それだけの警戒が必要だったのだから、麻薬撲滅なんて口で言うほど簡単なものじゃなかっただろう。

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