12月12日は日本を代表する映画監督・小津安二郎が死亡した日! 家族を通して人生の煩雑さや困難を描き…

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(写真はWikipedia Tokyo Monogatariより使用。Public Domain)

『1953年の小津安二郎監督映画「東京物語」より。義理の親子役を演じる原節子(写真左)と笠智衆』

 1963年12月12日は、日本を代表する映画監督・小津安二郎が死亡した日である。


 日本文化を海外に発信したという意味では黒澤明と共に双璧を為す存在の映画監督であり、海外の主要映画祭での受賞経験は特にないものの、その独特で厳密な美的感覚でつくられた作品群は、特に海外で多くのフォロワーを作っている。


 また、“小市民映画”と呼ばれるような市井の人々を主題に描き続けていたために、“家族の素晴らしさ”を描いた作家として語られる機会も多いが、その実、家族を通して人生の煩雑さや困難を描いていた部分も多く、小津自身が家族生活自体にとりわけ希望を見出していなかったことは、その生涯を未婚のまま終えたことからも想像ができる。


 また、そのような小津が描く家族であっただけに、その作品は時代を超えて人間の深い部分と繋がり続けている普遍性を持っているのだろう。


 ちなみに、小津の死を43歳で迎えた小津作品のミューズ的女優、原節子は、その葬儀を最後に表舞台から姿を消した。


 つまり、女優としての原節子は小津に殉死した形になる。


 小津作品も雄弁に語っていることでもあるが、人間とその家族とは、おそらく、戸籍上や血縁上に限定されるものではないのだ。

 

<トカナ 今日の不幸を記憶するブラックカレンダーより>

編集部

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