iPS細胞のオワコン化で山中教授は使い捨て!?  政府支援が「突然打ち切り」のワケ

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画像は「Getty Images」より引用

 2012年、京都大学の山中伸弥教授にノーベル生理学・医学賞をもたらしたiPS細胞について、政府はすでにオワコン認定したようだ。

 12月2日付けの時事通信は、京都大学が進めるiPS細胞の備蓄事業への国による支援が、近く打ち切られる可能性があると伝えた。この備蓄事業は、献血のように複数の型のiPS細胞を事前にそろえておくもので、もともと政府は2022年年度までの支援を予定していたが、方針が転換されたという。

 山中教授がノーベル賞を受賞した際には、iPS細胞は様々な創薬や再生医療に応用できる「夢の万能細胞」として注目されたが、突然の支援打ち切りとはいったいどういうわけか。

「山中教授らが2006年に初めて作成に成功したiPS細胞より、四半世紀も前に作製されたES細胞の方が、あらゆる場面で優れていることが分かってきた。iPS細胞の存在価値に陰りが見え始めたことで、民間企業の備蓄事業への関心も薄れてきた」

 そう話すのは、某医薬系業界紙の記者だ。

 細胞や肝細胞など、体内の様々な細胞に分化する能力を備えた万能細胞としては、1981年に作成されたES細胞のほうが「先輩」にあたる。ただ、ES細胞は動物の発生初期の胚を採取して作製されることから、その研究や臨床試験には生命倫理の壁にぶち当たった。さらに、臓器移植などに使う際にも拒絶反応などの問題も抱えていた。

 iPS細胞は、ES細胞のそうした問題点を解消する画期的な存在として登場した。成人から採取した皮膚細胞などを用いて強制的に遺伝子を発現させて分化能を得たiPS細胞には倫理的な問題もなく、自身の細胞から作ったiPS細胞を必要な臓器の細胞に分化させれば、拒絶反応なしで移植できるとされて脚光を浴び、山中氏のノーベル賞受賞(共同受賞)につながった。

「ところが……」と前出の業界氏記者が続ける。

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