ミャンマーで本当にあった「幽霊の大引越し」事業とは!? 軍がトラックで幽霊輸送… 霊障連発!
■渋るゴーストたちが引き起こす心霊現象の数々
「ミャンマーの幽霊は、重たいですよ」と、大尉はいわくありげに微笑む。この国の幽霊は身長が2メートルはある巨体なのだという。そして、大尉はおもむろに「ゴーストの運搬手段」について語りだした。
「墓を移転した後、政府は幽霊を移動させるためにトラックを調達したんです。精霊師に幽霊を監視させながら、トラックへ誘導したんですよ。12台のトラックを3日間。1日3便運行しました」(ハント大尉)
この番号は偶然ではない。計108回の旅程をこなしたのだ。「除夜の鐘」同様、108は仏教の法数では吉兆とされているからだ。
1台のトラックに10人以上のゴーストを載せ、移動する墓は1,000以上もあったという。中には、ほとほと扱いに困るゴーストたちもいて、トラックの最前列を奪い合ったり、すし詰めを嫌い、トラックではなく乗用車でのVIP対応を要求したりなんてことも。
思い通りにいかないとわかると、さまざまな災難を引き起こしたという。ブルドーザーの故障からネピドー開発公団の職員住宅で飼っていた猫の突然死まで。あるときは、現場作業員の夢枕に3人のゴーストが立ち、「自分たちを置き去りにするな」と抗議したという。翌朝、念のため掘り返した墓地へ戻ってみると、まだ掘り起こされていない古い墓が3基出てきたそうで。
断っておくが、このような驚愕のトラック便はオカルトでも“お花畑”でもなく、ミャンマーで古来伝わる、れっきとした幽霊対処儀式なのだ。ほぼ半世紀にわたる軍事政権が終わった21世紀のミャンマーだが、伝統は今も息づいているということか。
ネピドーとは「王都」を意味する。旧軍事政権がゼロから造り上げたメガロポリスは、むやみに広大で人もまばらだ。わざわざ立ち寄るほどの、めぼしい観光地もない。ツアーコンダクターたちは、この町を「ゴーストタウン」と呼ぶ。だが、考えてみれば、これほど皮肉なこともないだろう。なにしろこの町は、ゴーストが1人もいないゴーストタウンなのだから。
参考:「BBC」、「Independent」、ほか
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