豊満な乳房に喰いつく食人鬼! 両目に指入れ目玉ほじくり…封印映画『地獄の謝肉祭』解説!

――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

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『地獄の謝肉祭』(エスピーオー)

『地獄の謝肉祭』

1980年・イタリア(日本公開1981年)

監督/アンソニー・M・ドーソン

脚本/アンソニー・M・ドーソンほか

出演/ジョン・サクソン、ジョン・モーガン、トニー・キングほか

 2004年に発売されたDVDが廃盤になって以降、惜しいことにまだブルーレイディスク化していないカルト映画。公開当時のテレビCMで「一度喰ったら忘れられない!」と盛んに宣伝していたのも懐かしく、『ゾンビ』と『ランボー』を足して2で割ったような作品。監督は、日本未公開のB級SF映画やアクション映画でマニアに人気のあるアンソニー・M・ドーソン(別名、アントニオ・マルゲリティ)。

 当時のチラシに煽情的な惹句が並ぶ。「豊満な乳房に喰いつく食人鬼」「少女の下腹部に血の歯型が……」「唸るドリル、飛び出す腸、砕ける人骨!」「凄絶な銃撃戦、ドテッ腹に風穴が!」(このシーン、予告編でも)。粗筋はこうだ。

 時はベトナム戦争末期、米軍のヘリコプター部隊が反米組織の拠点と思しき小村に着陸する。1匹のワンチャンが「クーンクーン」と愛らしく現れ、犬好きの若い兵士が「よーしよし」と頭を撫でて可愛がる。それを見たノーマン大尉(ジョン・サクソン)が「離れろ!」と叫ぶ。「ドカーン!」と犬ともどもバラバラに吹っ飛ぶ兵士。物語はショッキングな犬爆弾で幕を開ける

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画像は「IMDB」より

 村は焼き払われ、檻の中で発見された2名の捕虜に「よく生きていたなあ」とノーマンが手を差し伸べると、彼らはベトナム女を食っていた。愕然とするノーマンの腕に、捕虜のトミーが「ウガ~!」と噛みつく。戦後、ノーマンは毎夜この出来事の夢でうなされる。

 ある日、隣家で暮らすオジサマ好きの女子高生メリーがノーマンの家に上がり込み、「ここが痛いの」と、服の上から腿の内側を揉ませる。そこへベトナム症候群(ベトナム戦争の心的外傷)で精神病院に入院していた捕虜の片割れチャーリーから電話。退院の報告だが、ベトナムでの救出劇の話になると、顔色が変わったノーマンが一方的に電話を切る。そして強張った顔でメリーのスカートをめくり上げ、お腹を「カプッ」と軽く噛む。「あ?」と声を上げるメリーにノーマンは理性を取り戻し、そこで行為を止める。

 その頃、戦争映画を観ていたチャーリーが前席でイチャつくカップルの女の喉に噛みつき、逃走してスーパーマーケットに籠城。そこへ騒ぎに便乗した暴走族の1人がバイクで突っ込み、『ゾンビ』の有名なシーンが小規模に再現される。チャーリーは銃砲店で見つけたライフルで暴走族、駆け付けた警備員を一発で仕留める。腕は鈍っていない。

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