1月26日は銀行員12名が毒殺された「帝銀事件」が起きた日! 拷問まがいの取り調べで自白も、冤罪疑惑が払拭されず…

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(写真はWikipedia 帝銀事件より使用。Public Domain)

『犯人のした行動を再現させられる平沢貞路』

 1948年1月26日は、帝国銀行椎名町支店の銀行員12名が毒殺され、現金・小切手併せて18万1千円(現在の100倍程度の価値)が強奪された「帝銀事件」が起きた日である。


 事件当日午後3時頃、帝国銀行(現三井住友銀行)椎名町支店に、白い腕章を巻き、東京都衛生員を騙る男が厚生省技官の名刺を差し出して入行。


「近隣で集団赤痢が発生したのでGHQが行内を消毒する前にその予防薬を飲んで欲しい」「この銀行内に感染したひとりが既にいる」とその場にいた銀行員と用務員一家併せて16人に青酸化合物を飲ませ、その場で11人を殺害。


 搬送先の病院での1人を加え合計12人を殺害し、現金16万円と2万1千円分の小切手を持って逃走したという事件。


 犯人も最初に手本として薬剤を飲んだことから、全員が信じてしまったという顛末であった。


 犯人が渡した「厚生技官 医学博士 松井蔚 厚生省予防局」という名刺自体は本物であったためにその所持者が容疑者として嫌疑をかけられ、その中から過去に銀行で詐欺事件を起こしており、当日現場近くを歩いていたというテンペラ画家の平沢貞路が犯人として8月21日に逮捕された。


 しかし、生き残った被害者たちは誰ひとり平沢が犯人だと断定しなかった。


 この事件の悲劇はここから始まる。


 過去に誘拐事件の解決で名が通っていた刑事・平塚八兵衛の拷問まがいの取り調べを受け、1カ月後に平沢は犯行を自白してしまったのだ。


 その最中である逮捕後4日目には平沢は自殺未遂事件を起こしており、その理由は定かではないが、その後の公判で無罪を主張したことから考えるなら、その取り調べの苛烈さに耐えきれなかったという可能性も考えられるだろう。


 その後も2回、合計で3回の自殺を図った平沢だったが、1955年に死刑が確定。そのあまりに強引な操作は社会問題化し、松本清張・小宮山重四郎等の著名人も解放への運動を展開したが、恩赦はならず。


 しかし死刑の執行に必要な法務大臣の執行命令も下されないまま1987年の5月10日に、平沢は獄中死したのだった。


 死刑判決確定後、32年目の悲劇であった。


 平沢の死後も、その遺族が名誉回復を期して再審請求を続け、2015年にも第20次再審請求が東京高裁に申し立てられている。


 今やその真相が明らかになることはないが、『帝銀事件』がまだ終わっていないことは事実なのである。

 

<トカナ 今日の不幸を記憶するブラックカレンダーより>

編集部

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