「バレンタインの起源」閲覧注意レベルに残酷だった! 女を鞭打ち、強制セックス…「祝うな」と警告も!
バレンタインデーの起源というと、3世紀ごろに殉教したキリスト教の聖職者・聖ウァレンティヌスを思い起こす方が多いだろう。しかし実際のところ、バレンタインデーの歴史は聖ウァレンティヌスの殉教よりさらに古く、古代ローマ帝国の「ルペルカリア祭」にまでさかのぼることができる。だが、豊穣と多産の神に捧げられたというこの祝祭は、現代の甘ったるいバレンタインとは全く異なり、動物を生贄に捧げ、女性を鞭打つ、暴力的かつ性的なものだったという。英「The Sun」(2月12日付)が取り上げている。
■伝統の祭り・ルペルカリア祭
ルペルカリア祭の起源は紀元前6世紀といわれ、古代ローマの建国神話に基づいたものとされている。ローマ建国の父ロムルスとその双子の弟レムスは、王位を奪われることを恐れたおじの手によりテヴェレ川に流されたが、父である神アレスが遣わした雌の狼に拾われ、ルペルカルという名の洞窟で育てられたという。ルペルカリア祭はこの双子を育てた狼を称えたもので、後には豊穣の神ルペルカスや家庭や結婚の女神ユーノーに捧げる祭りになったといわれている。
ルペルカリア祭は2月13~15日、ルペルカル洞窟やパラティーノの丘などで行われたという。儀式ではまず、雄ヤギやイヌが裸の司祭の手で生贄に捧げられた。司祭たちは血の付いたナイフを額に擦り付けた後、ミルクを浸したウールでその血をぬぐった。司祭たちは生贄の皮を剥いで皮ひもの鞭を作り、神殿の外を裸で走り回りながら、沿道に集まった女性たちを鞭打つのである。この鞭で打たれた女性はより多くの子供を産むことができると考えられていたため、女性たちは皆喜んで、自分から鞭打たれに行ったという。
また、この祭りの期間、若い男女はくじ引きでカップルになり、セックスすることが義務付けられていたという。そうして成立したカップルの中には、正式に夫婦となるものも多かった。ルペルカリア祭は古代の集団お見合いの場という側面も担っていたのである。
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