地震雲は実在する! 電気的地球科学で解説
地震雲は実在する! 宇宙飛行士が目撃した「銀色雲」が証拠… 地震と雲の関係を電気的地球科学で解説!
―― 物理・科学・IT専門家の平清水九十九が解説! 最先端「電気的宇宙論」からみた地球科学を紹介する!
地震の前兆現象として特徴的な雲が現れるという説がある。地震雲だ。ネットでは「地震雲はない」「デマだ」と否定する声が大きく、専門家もあるとないに意見が分かれている。岩盤のひずみが解放されることで地震が起こるとする「プレートテクトニクス」を前提に考えると、地震と雲を科学的に結びつけることは確かに難しい。しかし、電気的宇宙論を拡張した電気的地球科学では、地震も雲も同じく電子が原因だと考えている。電気的宇宙論から地震雲を説明してみよう。
実は地震の前兆と考えられる地震雲は海外ではよく取り上げられる現象だ。ロシアの人工衛星ミールで2回、通算2年間にわたって宇宙で生活した宇宙飛行士ボリャコフ氏は、軌道上から不思議な銀の雲を目撃している。
「それは不思議な雲だ。銀色の雲という、まことにロマンチックな名前は、地表が円形になる地平線上の60キロメートルから70キロメーターの上空にしか現れないところからきている。(中略)1988年も12月7日となった朝方、わたしはミールの右側の窓から、何やら不思議な紡錘状をした銀色のものが、広大な距離に広がっているのを発見した」
この雲を見た直後、アルメニアでM6.8の大地震があった。震源の深さが5.4kmなので直下型の大地震だった。宇宙飛行士の間では地震の前兆に雲が現れるのはよく聞く話なのだという。
地震に伴うこうした雲は、20世紀前半にフランスの地質学者A.シュルンベルジェが強い風でも吹き飛ばない奇妙な雲として報告している。その後、地震と雲との関係をロシアのリディイアI.モロゾワ(トロフィムク石油地質地球物理学研究所)が詳細に調査した。
「雲は地震の先駆者」より紹介しよう。
「オホーツク海の下の地殻の断層の上に、大気の上部層(12〜14 kmの高さ)の巻雲の広がった土手が現れました。翌日、千島列島で一連の強い地下地震ショックが発生しました。2週間後、松亜島の火山が噴火しました。サハリン島の北側の雲塊の壊れた縁は、短い断層群の地球力学的相互作用を反映しています」
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