5月19日は男性名の女性SF小説家ジェイムズ・ティプトリー・Jr.が自殺した日! 痴呆症の悪化した夫を射殺し、自らも…

5月19日は男性名の女性SF小説家ジェイムズ・ティプトリー・Jr.が自殺した日! 痴呆症の悪化した夫を射殺し、自らも...の画像1
(写真はWikipedia James Tiptree Jr.,より使用)

『ジェイムズ・ティプトリー・Jr.(アリス・ブラッドリー・シェルドン)のポートレート』

 5月19日は男性名で数々のSF小説を発表していた小説家・ジェイムズ・ティプトリー・Jr.(本名:アリス・ブラッドリー・シェルドン)が、痴呆症の悪化した夫を射殺し、自らもその場で拳銃自殺を遂げた日である。


 父親が探検家、母親が作家だったために幼少期に世界各国を旅してまわったアリスは、幼い頃から自然とグラフィックや執筆の活動を始め、学生結婚の後に離婚。


 その後陸軍やCIAに務めつつ再び大学に入学するなど、かなり独特な人生を送り、40歳を超えてからジェイムズ・ティプトリー・Jr.として小説家デビューした。


 誰もが男性作家として疑わなかったが、ファンらが元作家の母親の死亡記事から素性を探り、女性であったことが発覚した。


 ちなみに、男性名義を名乗ったのは「女性としての人生にいいことがなかった」という単純な理由であるが、彼女自身、男性よりも女性の方に惹かれた経験が多いという複雑なセクシャリティを自覚していた。


 そのせいか、代表作『愛はさだめ、さだめは死』のように、性についてかなり踏み込んだ作品が多い。


 彼女の最後の事件が発覚し、彼らの遺体が発見された時、二人は手を繋いでいたという。


 その人生の結末もまた、他人には容易に善悪や美醜を判断できない類の複雑なものであったといえるだろう。

 

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編集部

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