5月22日は学生・藤村操が華厳の滝から飛び降り自殺した日! 歴史に残る名遺書を残し…夏目漱石のうつ病の原因にも

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(写真はWikipedia 藤村操より使用。Public Domain)

「藤村操と巌頭之感」
 1903年5月22日は学生・藤村操が華厳の滝から飛び降り自殺をし、その直前に『巌頭之感』なる遺書をその場の木に彫った日である。


 「既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし。始めて知る、大なる悲觀は大なる樂觀に一致するを」(『巌頭之感』抜粋)


 東京大学の前身である第一高等学校の学生という未来あるエリート少年がこの世を憂い、早々に自ら死を選らんだ事実は、社会を動揺させるには十分な事件であり、その一方で多くの若者の共感を呼び、事件後、185人の後追い自殺者を誘発する社会現象となった(死者は40人ほど)。


 また、自殺直前には夏目漱石が彼の教師をしており、最後の会話が説教だったことが晩年の漱石の鬱病に繋がったとも言われている。

 歴史的にみても、ここまで絶大な影響力を持った自殺は珍しく、逆の観点からいえば西洋化を急ぐ当時の明治期の日本社会が一様に生命力に溢れていたことの証明ともいえるだろう。

 ともあれ、ひとりの少年の悲劇は遺書という形の《文学》として現在にまで残り、現代の日本文化に新たなる多様性をもたらしたことは事実である。

 

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編集部

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