5月26日は19世紀の野生児「カスパー・ハウザー」が発見された日! 16歳頃まで座敷牢に閉じ込められ…世継ぎ問題の犠牲者か?

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(画像はWikipedia Kaspar Huserより。Public Domain)

『Johann Georg Laminit作「カスパー・ハウザーの肖像画」』

 1828年5月26日は19世紀に於いても最も奇妙な怪事件のうちのひとつ、座敷牢に閉じ込められていた野生児、カスパー・ハウザーが発見された日である。

 ドイツ・ニュルンベルクのウンシュリット広場で保護された少年は、16歳頃まで牢獄に閉じ込められていたというカスパー・ハウザーなる人物であった。

 当然言葉はほとんど喋ることができず、しかし視力を始め五感は異常に鋭く、鏡に映ったものを掴もうとするなど、完全に野生児のような状態であったという。

 彼の持っていた手紙と少ない言葉からわかったのは、名前と出生日、そして牢獄のような暗いところで育てられていたということだけ。

 その後の教育で次第に言葉を覚え始めていたが、やがてドイツに12世紀から存在したバーデン大公国の皇太子、フリードリヒ1世(バーデン大公)の出産時に死んだとされる子息ではないかという噂が流れ、1833年12月17日に刃物で暗殺されてしまうのであった。

 カスパーが言葉を覚え始め、過去の記憶への証言を始めていた矢先であっただけに、口封じのための暗殺という噂はその死後、信憑性を帯びて広がることになった。

 果たして、バーデン大公国の世継ぎ問題の犠牲者だったという説への解答は、未だに大公国家の方針でDNA鑑定はなされず、真偽は未だ闇の中である。

 しかし、その解答が永遠に出されないのだとしても、この哀しすぎる19世紀の実話は、少年の短か過ぎる人生とともに記憶されるべき悲劇なのである。

 

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編集部

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