アソコ丸出しの若娘が“逆立ちしながら”村を一周…！ 西日本で継承された由緒正しい五穀豊穣祈願の伝統とは？

「あのね、村を回るときにはね、着ているものの上下を逆にしなくちゃいけない。要はさ、男で言ったらズボンを上から着て、下からシャツを履くという具合ね。だから女の場合はね、大抵の場合は、転んだり立ったりしているうちに着くずれちまって、アソコが丸出しになっちまうんだよ（苦笑）」

　塩沢さんが子供の頃ぐらいまでは、下着もろくに身に着けていなかったという女性が多かったというから、当の娘たちからすれば、羞恥プレイもいいところ。しかも丸出しとなった秘部を村の男たちの眼前に晒すこととなるのだから、赤面モノを裕に通り越した行為といえるだろう。

「まあ、さすがに破廉恥だっていうんで、戦後間もない頃には中止になって、それからは一度もやっていないけれどもね、あれはなかなか爽快な景色だからね。是非ともまたやれるような時代になってくれたらって思うね」

　我々が知る社会常識から考えれば、塩沢さんの言う「時代」は二度とやって来ないであろうことは想像に難くないが、規則や規制やコンプライアンスやらナニやらで雁字搦めにされ、テレビ番組からもお色気シーンが消えて既に久しい現代の世に暮らす男性陣にとっては、塩沢さんたちの体験は、なんとも羨ましいものであると言えるのかもしれない。

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文・取材＝戸叶和男

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