6月16日は”神軍二等兵”奥崎謙三が死亡した日! 「昭和天皇パチンコ狙撃事件」「皇室ポルノビラ事件」…怒りに満ちたアナーキストの過激思想

(写真はDVD『ゆきゆきて、神軍』2007年/GENEON ENTERTAINMENT,INC)

『原一男監督映画「ゆきゆきて、神軍」のDVDジャケット』

 2002年6月16日は、”神軍二等兵”を名乗りアナーキストとして活動した奥崎謙三が死亡した日である。


 1969年、6年ぶりに開催された皇居一般参賀で、15メートル先のバルコニーにいる昭和天皇に向かってパチンコ玉3発を発射する「昭和天皇パチンコ狙撃事件」や皇室の写真にポルノ写真を合成したビラを東京の主要駅で撒いた「皇室ポルノビラ事件」等、過激な事件を度々起こし世間を騒がせたが、奥崎がその名を世界に知らしめたのは、1987年公開の原一男監督によるドキュメンタリー映画『ゆきゆきて、神軍』によってである。


 私生活でも殺人を犯して服役していたように、奥崎は暴力的な人物であることは間違いなく、その作中でもかつての戦場での上官の責任を追及したいが余りに、心情を上回るような早さで暴力的手段に訴える奥崎の姿が描かれている。しかし、それでもシンパシーを抱かせる部分が随所に散りばめられているから、同作は唯一無二の不思議なドキュメンタリー作品となっている。


 『ゆきゆきて、神軍』を観て過激思想と暴力と怒りに満ちたアナーキストの姿に、抗し難い哀しみを感じてしまうのは、決して少数派ではないだろう。

 人間の善悪は、幸不幸は、ひどく複雑な物語である。

 

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編集部

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