【スーパーナンペイ未解決事件】犯人は日中混成強盗団か!? 事件を知る男との攻防、カナダを巻き込み… 25年目の衝撃的真実!

〜裏社会や警察事情にも精通する作家・ジャーナリストの沖田臥竜による緊急掲載シリーズ・最も不可解で謎に満ちた未解決事件~

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画像は「警視庁」より引用

■3つの犯人像 —— その3「日中混成強盗団」

 スーパーナンペイ事件の犯人に関する第3の説。結論からいえば、それは日中混成強盗団による犯行である。これこそが、現在ではもっとも有力視されているのではないだろうか。

 確かに、先に紹介した指紋を根拠にした犯人像も潰しきれたわけではない。

 だが、当時の背景や関係者による証言、現場に残された足跡から採取された微細な鉄粉と粘土について考えた場合、どうしても外せないのが、日中混成強盗団による犯行説だろう。

 実は、この線で事件捜査が大きな動きを見せたこともある。2009年、ある男が事件に関して無視できない証言を寄せてきたのだ。

 証言主となる男の名前は、武田輝夫。2003年まで麻薬密輸容疑で中国政府に身柄を拘束され、2007年に大連市の遼寧省高級人民法院(日本の高等裁判所に相当する)で、死刑が確定していた人物である。

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武田輝夫。画像は「YouTube」より引用

「中国で死刑が確定している武田が、“知り合いの日本人の男が八王子の事件に関与した”と話している」

 そんな情報が、中国公安当局から非正規ルートで警視庁に寄せられてきたのである。警視庁は真偽を確認するべく、中国政府に対してすぐさま捜査員の受け入れを要請。実際に捜査員を中国へと派遣した。

 そこで警視庁が得た武田の証言によれば、2002年秋、武田と一緒に中国に密入国していた男が、スーパーナンペイ事件の実行役として、事件に関与しているというのである。実行役と指摘されている男もまた、武田同様、麻薬密輸容疑で死刑が確定していた日本人の男であった。

 警視庁は、その証言をもとに捜査を進めた。そうしたところ、実行役と目された男が、事件当時、八王子に土地勘があったことが確認できた。

「いよいよ間違いないのだろうか」

 捜査員らも色めき立ったことだろう。さらに、武田の証言から、これまでも日本で資産家宅を狙って強盗を繰り返していた、複数の日本人と中国人による混成強盗窃盗団が存在していたことが判明した。

 その混成強盗団の中心人物は、証言者である武田自身だった。

 だが、結果的に、その捜査も途中で頓挫することになる。警視庁の懸命の捜査にもかかわらず、実行犯と目される男は、事情聴取に対しても「ナンペイ事件については知らない。仮に知っていても言わない」と否認。現場から出てきた指紋との一致も見られず、スーパーナンペイ事件と直結する証拠が出て来なかったためである。

 今となっては「武田が、中国での死刑執行を一時的に免れるために、虚偽の証言をしていた可能性がある」という見方が大勢となった。

 この2人についての捜査は継続されているものの、警視庁の間では、彼らを有力容疑者と見る向きと、関与性はないと考える向きとで真っ二つに分かれてしまった。

 そして、真相が解明されないまま、2010年、中国で武田の死刑が執行されたのだった。

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