7月12日はフィンランドの国民的画家・ヒューゴ・シンベリが死亡した日! 死をテーマにした独特の作品群

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(画像はヒューゴ・シンベリ作『Kuolema kuuntelee(Death Listens)』1897年/Public Domain)

『ヒューゴ・シンベリ作「Kuolema kuuntelee(Death Listens)」(1897年)』

 1917年7月12日は死をテーマにした独特の作品群で知られるフィンランドの国民的画家・ヒューゴ・シンベリが死亡した日である。


 骸骨に象徴される“死”と“憂鬱な少年”をテーマにした作品で知られる象徴主義の画家であり、その陰鬱な美しさは1年の多くを豪雪と凍土に囲まれたフィンランドという国を象徴するものといわれている。


 その代表作である『Haavoittunut enkeli(The Wounded Angel/傷ついた天使)』は、陰鬱な少年たちが負傷した天使を搬送するというネガティブ的かつ幻想的な作品であるが、2006年に行なわれた『国民の絵』として選出されているほどに、その作品は同国の精神性に根ざしたものなのである。


 1897年の『Kuolema kuuntelee(Death Listens/死が聴く)』も、「老婆を迎えに来た死神が、その仕事を行なう前に(息子の?)バイオリンの演奏に聴き入っている」という“人間的な”死神像を描いた不思議な作品である。


 人間が決して避けることのできない“死”をどのように解釈するのか——シンベリの作品は、我々とは場所も時間も異なる場所ではぐくまれた、異国の“死文化”を垣間見せてくれる数少ない財産といえるだろう。

 

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編集部

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