7月17日は不世出のジャズ・シンガー、ビリー・ホリデーが死んだ日! 黒人差別を強烈に非難

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(写真はBillie Holiday『Strange Fruit』)

『ビリー・ホリデー「Strange Fruit(奇妙な果実)」(1956年)のジャケット』

 1959年7月17日はアメリカが生んだ不世出のジャズ・シンガー、ビリー・ホリデーの死んだ日である。


 彼女の代表曲として知られる『Strange Fruit(奇妙な果実)』は、ニューヨークのユダヤ人教師、エイベル・ミーアポル(ペンネームはルイス・アレン)によって作られた曲であるが、それはこのトーマス・シップとアブラム・スミスという二人の黒人のリンチ殺人写真を見て受けた衝撃による表現であった。


 当時アメリカで横行した、黒人差別的な殺人、殺した黒人を着に吊り下げるという行為を「ポプラの木に吊された奇妙な果実」に喩えたその詩に自らの父の死を重ねたビリー・ホリデーは、このメッセージ性の強い歌を、未だ黒人差別が社会に強く根ざしている1939年に歌い始めた。


 ビリーはこの歌のレコーディングを所属していたコロンビアに持ちかけたが、その過激な内容から断られ、インディーレーベルから発売したところ、大ヒットとなった。


 以降、この『Strange Fruit』は黒人差別殺人を指す言葉として知られるのだが、驚くべきことに近年のアメリカでも同様の殺人事件は起きているという。


 近年でもアメリカでは、2016年7月5日に「身の危険を感じて」黒人を射殺したミズーリ州の白人警官の事件を皮切りに、デモ、そこでの過剰な射殺事件に発展するなど、白人・黒人間の殺し合いの様相を呈している。


 ビリー・ホリデーの死後50年を経過してもその歌声が不滅なように、アメリカの、世界のいたるところで、《奇妙な果実》は、いまだ“木になっている”のである。

 

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編集部

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