7月30日はアメリカ本土攻撃「ブラック・トム大爆発」が発生した日! ドイツ軍スパイが火薬に放火、自由の女神像にも甚大な被害

7月30日はアメリカ本土攻撃「ブラック・トム大爆発」が発生した日! ドイツ軍スパイが火薬に放火、自由の女神像にも甚大な被害の画像1
(写真はWikipedia Black Tom explosionより。Public Domain)

『「ブラック・トム大爆発」直後のジャージーシティの倉庫』

 1916年7月30日は、ドイツ国家の諜報員によるアメリカ本土への攻撃として知られる「ブラック・トム大爆発」の発生した日である。


 第一次大戦のさなか、連合国側の軍事物資輸送の拠点であったジャージーシティ、ニューヨーク港のブラック・トム地域には当時約4万5千キログラムのTNT火薬と約90万キログラムもの弾薬が保管されており、そこに目を付けたドイツ軍のスパイ、フランツ・フォン・リンテレンらにより放火が実行されるやいなや、地震かと錯覚するような大爆発が数時間にわたり連鎖的に発生した。


 その結果4人が死亡、数百名の負傷者と甚大な軍需物資の損害が発生したのだが、それ以上にアメリカ国民に大きな衝撃を与えることになった。


 というのも、この大爆発はブラック・トムからは対岸にあたるリバティ島の「自由の女神像」に甚大な被害を与えたからである。


 その損害は現在の通貨に換算して200万ドルともいわれ、その結果として腕とトーチにあった観覧室は塞がれることとなった。


 2000年9月11日のアメリカ同時多発テロで標的となったワールドトレードセンターの人的被害には遠く及ばないものの、結果的にアメリカの象徴を攻撃することになったこの事件も、アメリカにとっては忘れられない“不幸な出来事”となったのである。


 また、驚くべきことにこの事件は、20世紀以降、アメリカ本土が外国から攻撃された唯一の例なのである。


 長きにわたり“世界の警察”として世界中のあらゆる国で戦争を繰り広げてきた大国は、その広大な本土をほぼ完全に守り通している。


 「ブラック・トム大爆発」は確かに悲劇である。


 しかしその事件は同時に、アメリカの絶大な軍事力を雄弁にもの語る記憶でもあるのだ。

 

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編集部

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