8月22日は藤圭子が飛び降り自殺した日! 天才歌手で宇多田ヒカルの母、鬱病と人生の暗闇…

『藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」のジャケット』(写真は『圭子の夢は夜ひらく』)(1970年/ビクター/RCA)のジャケット)

 2013年8月22日は、歌手の藤圭子が新宿区の高層マンションから飛び降り自殺を遂げた日である。


 近年は“宇多田ヒカルの母”という印象が強い藤であったが、本人も1970年に第1回歌謡大賞を受賞するなど一世を風靡した“超”人気歌手である。


 現在活躍するアイドルグループらと同様に10代で世に出た女性歌手でありながら、歌う歌詞の内容は“怨歌”と形容され、“夜の女の悲哀”という暗く湿ったテーマの曲を歌い上げる新進の歌手であった。


 その代表曲が、元々は練馬刑務所で歌われていた歌であるという『夢は夜ひらく』である(藤版は『圭子の夢は夜ひらく』)。


 晩年は夫の宇多田との別居に始まり、彼女自身のプライベートが明かされるようになり、その浪費癖や鬱病も報道によって明らかになった。


 2009年のアメリカ渡航時に過剰な現金を持ち込もうとして没収されたニュースなどもあり、とても“幸せな余生”と呼べるような晩年の印象ではなかった。


 しかし彼女は元々芸能活動をリタイアしていたとはいえ、“宇多田ヒカルの母”などという枠に収まるような人物ではなかったのであろう。


 西新宿のマンションからの投身自殺を含め、晩年のゴシップも、死後に沢木耕太郎が緊急出版した暴露本ですら、藤圭子の歌手としての全盛期のイメージを何一つ裏切るものではなかったともいえるだろう。


 スポットライトの当たる場所で放っていた若き藤圭子の“大きな影”は、紛れもなく多くの人々を魅了し、その美しくももの悲しい彼女の世界に引きずり込んでいた。


 そして、「15、16、17と〜」どころでは終われない人生の暗闇に、自らも消えていっただけなのだろう。

 

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編集部

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