チェルノブイリ事故の“負の遺産”が火星探査に進展をもたらす!放射線を食べる“原発カビ”が宇宙飛行士を守る!?

 放射線を“食べる”菌が存在する――。廃墟となったチェルノブイリ原発の中でたくましく“進化”した菌に注目が集まっている。人類の火星進出の強力な“助っ人”としての役割が期待されているのだ。

■廃墟の原子炉から放射線を食べる菌が発見される

 人類の悲願である火星進出だが、来たるべく栄光の旅立ちの前に克服しておかねばならない幾つかの課題がある。その1つが宇宙放射線への対策だ。人体に有害な宇宙放射線からどのようにして宇宙飛行士たちを守るのか、その対策が求められているのだ。

 そしてこの取り組みの強力な味方が意外な場所で見つかった。今は廃墟となっているチェルノブイリ原発の中にその味方がいたのである。

 1986年4月26日に起きた旧ソ連・ウクライナ共和国のチェルノブイリ原子力発電所で起きた史上最大の原子力事故については、新たなドラマシリーズが作られるなど、今なお多くの注目を集めている。

 そしてこのチェルノブイリがまったく意外な方面からも熱い視線が注がれる事態を迎えているのだ。1991年にチェルノブイリ原発第4号炉の壁から放射線を“食べる”菌が発見されたのである。

チェルノブイリ事故の負の遺産が火星探査に進展をもたらす!放射線を食べる原発カビが宇宙飛行士を守る!?の画像1
チェルノブイリ原発 「Daily Mail」の記事より

 クリプトコッカス・ネオフォルマンス(cryptococcus neoformans)と呼ばれるこの菌は、廃炉の中で放射能を浴びるうちに“進化”し、放射線を旺盛に吸収してエネルギーを生み出すという、なんともたくましい存在に成長していたのである。

 米スタンフォード大学をはじめとする研究チームが2020年7月に「BioRxiv」で発表した研究では、この菌を有効活用することで、人類の火星進出が一気に近づいてきたことを指摘している。研究者らは、厚さ21センチの真菌の層が火星表面の年間放射線線量に相当する量を完全に遮断できる可能性があることを報告している。

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