村外れでこっそり繰り返された濃厚SEX…! 地域の“慢性的な嫁不足”が招いた風習を古老が激白=東北
【日本奇習紀行シリーズ 東北地方】
とかく、男女の情愛というのは不思議なもので、そうした相互の想いが得てして奇妙な行為を生み、やがてはそれが習慣や行事という形で地域に根ざしたものとなることは、これまでも再三にわたってご紹介してきた通りであるが、今回ご紹介する事例はまさにその典型ともいうべき代物だ。
「このへんじゃね、昔から男女の色恋には敏感でね。いや、敏感というよりは警戒していたという感じかな」
かつて東北地方のとある地域で行われていたという男女の“秘せる営み”についてそう語りはじめたのは、当地で生まれ育ち、現在も米作が中心の農業を営んでいる江田一路さん(仮名・84)。江田さんの話によれば、その昔、お互いに惹かれあう当地の男女は、大っぴらに恋愛を謳歌することができず、ほかの村人たちの目を盗んで、コッソリと逢瀬を重ねていたのだという。
「もともとここいらは人があまりいないもんだから、次男坊や三男坊なんかだと結婚できなくてね。だもんだから、誰かと恋仲になったのがバレると横槍が入るのよ。だからね、お互いに好き合うようになったら誰にもバレずに“したいこと”をするというわけ」
慢性的な嫁不足という状態であるがゆえに、跡取りである長男でさえもなかなか結婚することができなかったという当地。しかもその長男でさえも、家の存続のために親同士が決めた相手と結婚することが当たり前とされていたことから、そもそも自由な恋愛時代が御法度とされていた。そのため、人知れず恋愛関係になった男女は、周囲の嫉妬や怨嗟から自らの恋路を邪魔されぬように、深夜や早朝などにコッソリと家を抜け出して、恋人同士の逢瀬を重ねていたのだという。
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