「新型コロナは人工ウイルス」中国人科学者が論文発表! 大手メディアは「根拠のない論文」と批判、背後にバノンと郭文貴か!

画像は「Science Alert」より


 米国に亡命した中国人学者が、新型コロナウイルスは中国・武漢の研究所で作られた人工ウイルスだとする論文を発表した。しかし、それは本当だろうか?

 論文執筆者の閻麗夢(えんれいむ、Li-Meng Yan)氏は、もともと香港大学公共衛生学院の研究室に所属し、中国内のP3およびP4研究所の情報をWHOに提供する仕事に従事していた。昨年末、新型コロナウイルスが発生した初期の段階で、ヒトからヒトへの感染の実態を把握していたが、WHOの顧問でもある上司にその情報を握り潰すよう指示されたことで、中国共産党とWHOの癒着に気づき、新型コロナウイルスの真実を伝えるために、今年4月28日に米国に亡命したとされる。

 そして、満を持して新型コロナウイルスの真実を暴露する論文の公開となったわけだ。ところがである。この論文にはどうもおかしなところがあることが分かってきた。そもそも、この論文はオンライン公開されただけの正式な査読を受ける前のプレプリントであり、“科学的に認められた”論文ではないのだが、それ以上に形式面と内容面で問題が多そうなのだ。

問題の論文。画像は「zenodo」より

 

 まず、閻麗夢氏を始め、共著者2人の所属がRule of Law SocietyとRule of Law Foundationとなっているが、この財団はトランプ政権の元首席戦略官兼上級顧問スティーブン・バノン氏と2014年に中国からアメリカに亡命し、反中国共産党活動をしている大富豪・郭文貴氏が設立したものだ。つまり、この論文は極めて政治的な色合いを帯びているのである。そして、その背後に「新型コロナウイルスが人工ウイルスである証拠を見た」と声を大にして主張してきたトランプ大統領が控えていることは間違いないだろう。

 次に論文の内容については、ウイルス学に詳しい理学博士X氏が、トカナの取材に対しこう答えた。

「論文は確かにウイルスの人工合成の手順を示しているが、新型コロナがこの方法によって作られたという明確な証拠を示してはいない。これだけでは新型コロナが中国の研究所で人為的に作られたものであるとする証明には不十分」(理学博士X氏)

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