コロナ禍を暗示していた!? 豪華製作陣が集結なのに“闇に葬られた”封印映画『吸血こうもり ナイトウイング』のヤバさを徹底解説!

——絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

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『吸血こうもり ナイトウイング』
1979年・アメリカ
監督/アーサー・ヒラー
脚本/スティーブ・シェイガン、バド・シュレイク
出演/ニック・マンキューソ、デイビッド・ワーナー、キャサリン・ハロルドほか

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの自然宿主として、食用コウモリが有力視されている。エボラやSARSの時も野生コウモリが自然宿主として報告されていた。広範囲を集団で移動するコウモリは、霊長類や齧歯類を上回る感染力を持つ最強のウイルス宿主なのだ。

『ジョーズ』(75年)に始まった動物パニック映画ブームが下火になっていた1979年、大手コロンビア・ピクチャーズは、肺ペスト菌を感染させる吸血コウモリ(学名:チスイコウモリ)をメインに据えた『吸血こうもり ナイトウイング』を製作した。だが旬の時期を外した作品は当然のごとく大コケ、予定されていた日本公開は中止となりオクラ入りした。

 その後、1980年代に起きたレンタルビデオブームの中、1988年にコロンビア系列のビデオメーカーから作品の日本版ビデオが発売された。製作から9年後にようやく日の目を見たわけだが、やがてVHSビデオの生産終了と共に作品のリリースは途絶え、現在はディスク化されずに再び封印状態が続いている。

 監督のアーサー・ヒラーは、アカデミー賞監督賞にノミネートされた『ある愛の詩』(70年)で名声を掴んだ後、全米監督協会会長と映画芸術科学アカデミー会長といった要職に就きながら、メジャー・リーガーのレジェンド、ベーブ・ルースを描いた『夢を生きた男 ザ・ベーブ』(92年)、エディ・マ-フィー主演『ビバリーヒルズ・コップ3』(94年)などを撮り続けたカナダの名匠だ。

 そしてスタッフ名を見て誰もが目を止めるのが、音楽担当のヘンリー・マンシーニであろう。『ピンク・パンサー』シリーズや『刑事コロンボ』シリーズのテーマ曲で知られ、オードリー・ヘップバーン主演『ティファニーで朝食を』(61年)などでアカデミー賞を3度受賞した映画音楽の重鎮だ。『吸血こうもり ナイトウイング』はサントラCD(洋盤)も発売されているので、興味のある人は聴いてみよう。

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