「未婚の母」が放送禁止用語に…自殺と同様にできれば報じたくないテレビ局の現状

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画像は「Getty Images」より引用

 最上もがが妊娠を発表したものの結婚の予定はないという。世間的には未婚の母ということで賛否があるものの、当の本人は希望した上での妊娠と語っており、否定的な意見に反論もしている。

 しかし、未婚の母の賛否ではなく、それを公言することに問題があるとの声もある。実はこれに関して最も悩んでいるのがワイドショーなどでニュースを扱うテレビ局だという。一体どのような悩みがあるのだろうか。

「最上もがさんのニュースが出たときに、番組関係の人間は戸惑いましたね。以前に安藤美姫さんが公言したときも話し合いがあったんですが、こうしたケースをわざわざ公言し、なおかつそれをメディアが拡散することで、世の中にとっては何のメリットもありません。むしろデメリットのほうが大きいので、扱いに困る話題だったんです」(ワイドショー関係者)

 やはり公言されることに困っているようだが、それはなぜなのか。

「最近、自殺報道に配慮があるのを知っていますか? ニュースで『自殺』というワードをできるだけ使っていません。ロープを使ったなど具体的なことも言わないようにしています。明らかに首飾り自殺であっても『室内で死亡していた』としか言いません。電車に飛び込んだ場合も『電車と接触』などと表現するにとどめています。遺族への配慮はもちろんですが、このようなニュースを伝えることで他人の自殺を誘発するからです」(同)

 確かに近年は自殺者を防ぐ意味でこうした報道姿勢が少しずつ浸透しているらしい。しかし、それと未婚の母にどのような関係があるのか。

「要は自殺ニュースを扱うと自殺者が増えると言われるように、未婚の母の話題を伝えると未婚の母が増えるという考え方ですね。未婚の母を選択することは本人の自由ですし、夫婦関係も本人たちの自由です。でも、それを世間に伝える意味があるのかと言えば、不要ですよね。世間に伝えてしまうと肯定されたと感じて、真似する女性が増えると言われているんです。もっと言えば『未婚の母はカッコいい』みたいに受け止められるリスクがあるので、世間に悪影響を与えます」(同)

 未婚の母が悪影響を与えるということではないのだろうが、あまりに増えたり、安易にその道を選択することはたしかに世の中にとって良くはないだろう。

「メディアも今の時代は、あらゆる分野の専門家から助言を受けて内容を作らないといけません。自殺者の件も各所からの助言をもとに形ができつつありますが、未婚の母の件に関してはどのように扱うのかがまだ未確定の部分も多いんです。そのような中で今回の件が出たので現場は戸惑ったわけです。結果としてそのまま伝えるしかありませんでした。最上さんは熟慮の上で公言したと思いますので、安易に真似するようなことはしないでほしいと思っています」(同)

 安易に真似することができるものではないだろうが、カッコいいと感じて真似するようなことはたしかに避けてほしい。

文=吉沢ひかる

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