ゾンビ、ニンジャ、カンフー、スタンド、空飛ぶギロチンに手榴弾と銃火器!? 知る人ぞ知るサイコホラーの傑作!!

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『悪魔のえじき ブルータル・デビル・プロジェクト』
1999年・ドイツ
監督・脚本/アンドレアス・シュナース

 ドイツのアンドレアス・シュナースの映画は、映画専門家と称する方々から「見る価値もない」と無視されるような自主映画レベルの作品だ。だがそれにもかかわらず、ヨーロッパのホラー映画マニアからは絶大な支持を受けている。そんなシュナース監督の『悪魔のえじき ブルータル・デビル・プロジェクト』が日本でもVHSビデオが発売。当時はビデオからDVDへの移行期だったものの、その後DVD版は発売に至っていない。

 タイトル後半の「ブルータル・デビル・プロジェクト」は、同年の1999年に疑似ドキュメンタリー映画の手法で世界的に大ヒットした『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のパクリで、ビデオパッケージまで真似している。冒頭もこんなテロップから始まる。「1999年7月、3人の男たちが孤島に上陸したまま行方不明になった。その後、孤島の様子を撮影したフィルムが漂流しているのが見つかった」。確かに『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』だが、『ギニーピッグ』のようでもある。

 主人公らしきマーク、その甥でアホのピーター、中年オヤジ・ロンの3人は、船が故障して謎の島に漂着する。そこで西洋甲冑の顔面部分だけ、みたいな仮面をかぶった男たちに襲われ、野戦テントが立ち並ぶカルト集団の共同体に連行されてしまう。支配者のマイスターは片目で巨漢、その父親は左手が金属の義手で痩せこけた汚いジジイ。仮面の男たちは戦闘員のようだ。またマイスターに人造人間を造らされているマッド・サイエンシストのジニアス博士もいて、日夜テントの研究室で残酷な生体実験を行っている。

 マイスターは、3人の目前で反逆者を粛清する。まず頭の布をかぶせられた4人の男たちがギロチンで処刑され、マイスター親子は大はしゃぎ。次に2人の反逆者が処刑台につながれる。処刑人たちは、まず1人目へ先端にカギ針の付いた鎖を投げ、皮膚の露出した胸と腹に数か所引っ掛ける。それをグイッと引っ張ると、「パリパリ~ッ」と皮膚が剥がれ、肋骨と内臓が丸見えに! 2人目は口の両脇にカギ針を引っ掛け、左右に引っ張る。これまた顔面の皮膚が「パリパリ~ッ」と観音開きに!

 アホの甥っ子ピーターは悪態を衝いてマイスターの逆鱗に触れ、惨殺される。残った2人には「生きるチャンスをやる」と、24時間以内に逃げ切れば助かる人間狩りが課せられる。マイスターは、そこへ反抗的な眼つきをした東洋人の若者レオンを追加する。マイスター親子はレオンの妻を拷問しながらレイプして殺し、彼はその死体とセックスさせられ共同体から排除されたのだ。逃亡する3人は警備が手薄な物資施設(テントだけど)を襲い、手斧や蛮刀を奪い共同体へ戻っていく。だが一向に追ってこない追っ手。途中から人間狩りは忘れられ(笑)、ここから後半は監督の趣味が暴走する。

 ジニアス博士が作ったゾンビの群れがゾロゾロと登場。このピンチに突然2人の東洋人チャンとソンが現れる。どちらもロン毛で顔も瓜二つ。キャスト名を見ると、どちらもリさんなので双子か。2人の白人はどこかへ逃げてしまい、残るれおんを交え東洋人トリオがゾンビと戦う。

 一方、マークは戦闘員に頭をスイカのように割られ、ロンは蛮刀で胴体を真っ二つ。ここから急に音楽がカンフー映画調になり、主人公は冒頭の白人3人から東洋人3人に交代する(これ、あり?)。

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