「津山三十人殺し」の映画『丑三つの村』が超絶エログロのオンパレードでヤバい! 映倫も「全編非道で残虐的」とブチギレ!

――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

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画像は「Amazon」より引用

『丑三つの村』
1983年、松竹富士配給
監督/田中登
脚本/西岡琢也
出演/古尾谷雅人、田中美佐子、五月みどり、池波志乃、大場久美子 ほか

 今回は、2021年の干支・丑繋がりで、昭和史に残る大量殺人事件「津山三十人殺し」の映画化『丑三つの村』を紹介する。作品は映倫が「全編が非道で残虐的」と審査し、劇場公開とVHSビデオはR-18の成人指定にされた。ビデオは廃盤後に中古としては高値で流通していたが、2009年にDVD、2015年にはブルーレイディスクが発売された。

 1938年5月、岡山県西加茂村にある貝尾・坂元両集落(現・津山市加茂町行重)で、深夜2時間足らずの間に28名が即死、重傷者2名も後に死亡という、計30名が猟銃と刃物で殺される凶悪事件が発生した。引き籠りの都井睦雄(といむつお)は、当時不治の感染症だった結核のため徴兵検査が不合格となり、2人のガールフレンドから縁を切られ村八分になった。引き籠りに2人もガールフレンドがいたとは意外に思うかもしれないが、村には夜這いの風習があったとされ、その辺のハードルは低かったようだ。積りに積もった恨みを晴らした都井は自殺し、被疑者死亡で不起訴となった。

 事件は横溝正史の小説『八つ墓村』のモチーフとなり、何作か映画化された中でもショーケン主演の1977年版は最大のヒット作となった。そして事件を忠実に描いた西村望の小説『丑三つの村』を映画化したのが今回紹介する作品だ。主演は本作の田中登監督作品の常連・古尾谷雅人で、リスペクトする松田優作の『探偵物語』(79年)で2度のゲスト出演を果たし、『ヒポクラテスたち』(80年)で主役を得るなど、その特異な存在感で人気上昇中だった。それでは「非道で残虐」な内容を解説していこう。

 祖母と2人暮らしの犬丸継男(古尾谷正人)は「村始まって以来の神童」と呼ばれる秀才。その上イケメン高身長で性格も優しく、オバサマや子供たちに大人気の好青年。だが村には夜這いの因習が残り、深夜でも施錠をしない各家で夜な夜な行為が営まれていた。

 継男も、共に夫が中国出兵中のえり子(中尾彬夫人の池波志乃)とミオコ(3年連続紅白歌手の五月みどり)に夜這いをかけていた。継男は「狭い村の中で男も女も誰彼なく交じりおうて、子供作って(水子を)川に流して気味悪いな」と、恋人のヤスヨ(田中美佐子)に吐き捨てるが、彼女だって継男の従妹だ(汗)。そんなリア充生活を送っていた継男なのだが、徴兵検査で肺結核と診断され不合格になってから周囲の態度がガラッと変わる。

 オバサマらはやらせてくれなくなり、ヤスヨも別の男に嫁くことが決まる。仕方ないので唯一優しくしてくれる和子(まだ継男の結核を知らなかっただけ)に夜這いする。だが事実を知った和子も嫁入りが決まっていて、母子で騒がれる。和子役は「一億人の妹」と呼ばれた70年代末のトップアイドル大場久美子。

 吐血も激しくなり村八分となり孤立した継男は、一心不乱に猟銃で射撃の練習を重ねる。そして村人たちの名前が入った家の場所を示した地図を作成し、そこには「犬丸継男の戦場」と大きくタイトルが書かれていた(怖!)。さらに首から自転車用ライトを下げ、両側頭部に懐中電灯を手拭いで固定し、3つのライトが手元のスイッチで連動する照明装置を作る(実際に作られた)。武器を持つ両手を開けて夜道を照らすためだ。

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