若者男女が村を強制全裸で全力疾走! 東北の成人式
成人を迎える男女が村を強制ネイキッド全力疾走! 「走りきれない人間は…」ヤバすぎる成人式を取材=東北
【日本奇習紀行シリーズ 東北地方】
今年は世界全体がコロナ禍に見舞われたまま年を越したとあって、能天気な祝賀ムードではない、なんとも重苦しい空気が漂う年明けとなったが、そうした特異な年であっても、若者たちは巣立ちのときを迎え、日本各地では、思い思いの形でその門出を祝福している。しかし世の中には、そうしたものとは大きく異なる形で、若者たちを送り出すケースもあるようだ。
「そりゃあもう、みんな参加していたからね。俺自身も、昔は当たり前のことだって考えていたよ」
かつて東北地方のとある地域で行われていたというなんとも珍妙な“成人式”についてそう語るのは、当地で生まれ育ち、自身もその若かかりし頃にその体験者となったという藤山三助さん(仮名・88)。なんでも藤山さんの話によると、当地ではその年に成人を迎える若者たちを対象に“裸の行事”を執り行っていたのだという。
「まぁ、早い話がマラソンみたいなものでね。成人になった若者がね、裸で村を走って一周するの。そう、すっぽんぽんでね」
古くから強い肉体を貪欲に求める風潮が定着していたという土地柄なのか、古代のマラソンよろしく、若者たちが裸で村一周の競争に参加することがならわしとなっていたという当地。通常、この手の行事で走らされるのは男性に限定されているものが大半であるが、当地の場合は男女ともに強制参加が原則。しかも凍てつく冬にこうした行為に勤しんでいたというのだから、その独特な価値観は筋金入りといえるだろう。
「いやね、俺も詳しくは知らんけど、それで走りきれないようなヤワな人間は大人として認められないっていう話でね。だから成人式にあわせてやるようになったみたいだよ」
無論、無事にゴールできれば、すぐに暖かい服を着て良いことになっており、あたたかい汁物なども振る舞われていたというが、そもそも真冬に男女問わず全裸で走るということ自体が正気の沙汰とは思い難いだけに、その詳しい由来などが実に気になるところである。
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