胸を打たれる激ヤバ映画『従軍慰安婦』が号泣モノ! 遊郭で性技を仕込まれ…石井輝男脚本の神ストーリー

――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

『従軍慰安婦』
1974年・東映
監督/鷹森立一
脚本/石井輝男
出演/中島ゆたか、ほか

  かつて現存するプリントがないために東映からは上映・ソフト化の予定なしとされていた、日本軍慰安婦を描いた幻の映画。だが2017年8月20日、シネマヴェーラ渋谷が私費を注ぎ込んだニュープリント版が「東映女優祭り 三角マークの女神たち」と銘打った企画で上映され、当日は立ち見の盛況を呈した(好評につき翌2018年6月に再上映)。上映に合わせたトークショーで主演・中島ゆたかは、併映に予定されていた作品の製作が中止となり、正式な封切がなされなかった事が世間で知られなかった要因と語った。彼女は母親と一緒に劇場へ足を運んだが、客席はガラガラだったという。

 中島ゆたかは、1971年のミス・パシフィック日本代表に選ばれ、世界大会でも2位という日本人離れした美女。菅原文太の『トラック野郎 御意見無用』(75年)ではシリーズの初代マドンナに抜擢されたが、違う役で3度も出演したテレビドラマ『探偵物語』(79~80年、主演・松田優作)を観ていた筆者には、クールな美貌の悪女という印象が強い。

 原作は1973年に出版された千田夏光の『従軍慰安婦 声なき声 八万人の告発』だが、当テーマに関する研究が遅れていて類書がなかった当時ゆえ、のちに数字や記述において数十か所に及ぶ疑問点が指摘されている。

 脚本は『江戸川乱歩全集恐怖奇形人間』(69年)、『ポルノ時代劇 忘八武士道』(73年)ほか東映のエログロ路線を支えてきた石井輝男。当初は監督も予定していたようだが、何らかの都合で『ボディガード牙』(73年)やテレビドラマ『キイハンター』(68~73年)など千葉真一主演作品を多く撮った鷹森立一に交代。ちなみに鷹森夫人は、映画の時代背景である日中戦争初期には関東軍参謀長として出兵し、のちに第40代総理大臣に上り詰める東条英機の三女。監督がどんな気持ちで作品を撮ったのかは想像もできない。

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