地上波絶対NGな「幻のアダルト手塚アニメ」とは!? 全裸美女の島、父娘で禁断の… 超豪華キャスト&製作陣が大集結!

――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

地上波絶対NGな「幻のアダルト手塚アニメ」とは!? 全裸美女の島、父娘で禁断の… 超豪華キャスト&製作陣が大集結!の画像1
画像は「Amazon」より引用

『千夜一夜物語』

1969年・虫プロ
監督/山本映一
脚本/手塚治虫、深沢一夫、熊井宏之
声/青島幸男、岸田今日子、芥川比呂志ほか

 新型コロナの影響でさまざまな業界が影響を受けている昨今だが、テレビの地上波放送では相変わらずアニメ映画が強みを発揮している。特に日テレ「金曜ロードSHOW!」は、昨年夏に『聲の形』(京都アニメーション)や『借りぐらしのアリエッティ』(ジブリ)まで、5週連続でアニメ作品をオンエアして話題になった。

 ここで、ふと頭に浮かんだのが漫画の神様・手塚治虫のアニメ映画。『鉄腕アトム』、『ジャングル大帝』……様々な名作がアニメ化され原作漫画同様に人気を博したが、手塚治虫が動画部門の制作会社として1961年に設立した虫プロの劇場用アニメ3作品は、地上波での放送は不可能に近いであろう。

 日本初の30分連続テレビアニメ『鉄腕アトム』(63~66年)を制作して好調の虫プロは、配給会社の日本ヘラルドから劇場作品のオファーを受ける。手塚は以前から温めていた大人向けアニメの企画を出し、イスラム圏の説話集『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』を下敷きとした作品に決定する。

 監督は『鉄腕アトム』、『ジャングル大帝』などの手塚作品、のちに『宇宙戦艦ヤマト』の演出も手掛けたアニメ界の名匠・山本映一。手塚自身も多忙な中を縫って絵コンテやセル画を描き、虫プロから独立していた名アニメクリエーターの杉井ギサブローも参加。また杉井の推薦で美術とキャラクターデザインを担当したのが、のちに『アンパンマン』で幼児たちの神となるやなせたかしだった。

 音楽は、手塚作品では『ジャングル大帝』(65~66年)や『どろろ』(69年)、劇場版『火の鳥』(78年)、当コラムで取り上げた封印映画系『ノストラダムスの大予言』(74年)や『夜叉ヶ池』(79年)も手掛けている冨田勲。ソウルフルな劇中歌『アルディンのテーマ』を歌い上げたのは、『ルパン三世』(71年)の主題歌で有名なチャーリー・コーセイと「大人向けアニメ」にはピッタリの抜擢だった。

 主人公アルディンの声は、放送作家で『シャボン玉ホリデー』を高視聴率番組に導き、作詞家をすれば『スーダラ節』や『明日があるさ』を大ヒットさせ、小説を書けば直木賞、俳優をすれば長谷川町子原作『意地悪ばあさん』で国民的キャラクターになり、政治家をすれば参議院議員から東京都知事にまで上り詰めた超マルチタレントと呼ばれた青島幸男。ヒロインのミリアム(その娘ジャリスと一人二役)には、声優としてはムーミンでお馴染みの大女優・岸田今日子。宿敵・バドリー警察長官には、芥川龍之介の長男・芥川比呂志。

 そして話題になったのが、承諾を得るため手塚本人が直接連絡をとったという各界著名人による声の友情出演。その凄すぎる面子を説明不要でアイウエオ順に羅列すると、遠藤周作、大橋巨泉、大森実、大宅壮一、北杜夫、小松左京、立川談志、筒井康隆、野末陳平、前田武彦、吉行淳之介……。業界トップランナーの彼らが、バグダッドの大臣から競馬の下品な野次馬まで、たった一言だけ発する豪華さ。

 これだけのスタッフと声優を揃えた作品が、面白くないわけがない。世界に誇る日本のアニメーションの底力は既にこの時点で高いクオリティーに達していたと再認識させられる完成度だ。ストーリーをネタバレせず簡単に紹介しておこう。

地上波絶対NGな「幻のアダルト手塚アニメ」とは!? 全裸美女の島、父娘で禁断の… 超豪華キャスト&製作陣が大集結!のページです。などの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで

トカナ TOCANA公式チャンネル