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PC画面を見ながらオナニーするだけで願いが叶う「本格・魔術サイト」がヤバい！現実を変える“シジルパワー”が放たれる！

2021.03.09 16:00

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　社会の分断が深まり、格差のギャップが埋めがたいほどに広がった今日のグローバル社会では、超富裕層を除き多くの人々にとってこの世の“現実”はどんどんつまらなく陳腐なものに感じられているともいわれている。そこで不気味な盛り上がりを見せているのが“魔術”の復活であるという。

■現実を変える魔力を発揮する“シジル”をアルゴリズムで作成

　人類文明の古来から神秘的な記号、象形文字、偶像は現実に変化をもたらすオカルトの儀式やスピリチュアル的修養で使用されてきた。中でも「シジル（sigil）」と呼ばれる西洋魔術で使われるシンボルには作者の意図や欲望の念が込められ、現実を変える力を持っていると信じられている。

　こうしたオカルト現象の効果は今日のサイエンスでは否定されているが、社会が高度にデジタル化した今日、意外過ぎることではあるが“魔術”が復活する動きを見せているというから驚きだ。しかもデジタルの時代ならではのアルゴリズムを駆使して、魔術の作法に忠実に従った効力の高い“シジル”が作成できるという。

PC画面を見ながらオナニーするだけで願いが叶う「本格・魔術サイト」がヤバい！現実を変えるシジルパワーが放たれる！の画像1 — 「VICE」の記事より

　2020年にサービスを開始した「Sigil Engine」はその名の通り、シジルを簡単に作成できるデジタルアートプロジェクトで、写真家、作家、研究者であるダラー・メイソン氏と、クリエイティブディレクター、コーダー、ミュージシャン、写真家であるデビッド・ティッドマン氏によってプロデュースされた魔術シンボルジェネレータである。

　この「Sigil Engine」は、魔術の一形態としてのテクノマンシー（technomancy）の効力についての多くの議論から生まれた。シジルが本当に有効なシンボルであるのかどうか、“魔術”の復活を賭して構築されたプログラムなのだ。

　ちなみにテクノマンシーとはテクノマジックとも呼ばれ、テクノロジーに影響を与える魔法の能力、またはテクノロジーの使用を通じて得られる魔法の力のことである。

　同サイトを使ってシジルを作成するプロセスは実に簡単だ。

　自分が達成したいことをすべて書き留め、母音と繰り返し使われている単語をすべて削除してから、残りの文字を適切で好ましい配置に並べ直す。そしてこの文字列に念を吹き込むのだが、瞑想したり、歌を歌ったりすることでもよく、最も一般的にはこれから出来上がるシジルを対象にして自慰行為を行うことであるという。

　こうしてデジタル時代の“魔術”によって作成されたシジルが現実を変えるというのである。

PC画面を見ながらオナニーするだけで願いが叶う「本格・魔術サイト」がヤバい！現実を変えるシジルパワーが放たれる！の画像2 — 「ALT101.7」の記事より

■インターネットとコンピュータは魔術に取り組むための新たな方法を生み出す

　共同制作者のダラー・メイソン氏は、この「Sigil Engine」を「女神ババロン（Babalon）への祈りまたは敬意の瞬間」と表現している。これはイギリスの稀代のオカルティスト、アレイスター・クロウリー（1875～1947）によって提唱されたスピリチュアル哲学の「セレマ思想」に則ったものであるという。

　2020年後半にリリースされた「Sigil Engine」は、現在30万回以上使用されており、人々は7つの大陸に広がる魔法の意図を入力している。作成者によると、少なくとも一部のユーザーは、家の改修から不妊治療まで幅広い願望を網羅する成功事例が報告されているということだ。

　シジルの実践は、イギリスの原始シュールレアリストであるオースティン・オスマン・スペア（1886～1956）にまでさかのぼることができる。

　スペアは、シジルが「潜在意識レベルとの効果的な交信」と「意識的な精神が関与したり気づいたりすることなく、潜在意識レベルでの欲望や願いの提出」を可能にしたと信じていた。言い換えれば、シジルを作成するだけでアイデアを人の中に注入することができ、人はおそらく自動的に願いを叶えることができるという。「シジルのおかげで、あなたは潜在意識（すべての夢が出会う場所）にあなたの願望を送ることができます」とスペアはかつて記しているのだ。