【オーガズム・インタビュー】膣けいれんも簡単!? 愛とか恋とか“感情抜き”の反射快楽「體術」とは？

2021.04.27 14:00

體術

　プロ縛師の鵺神蓮（やがみれん）氏は、気持ち良くなるための体の使い方を教える「體塾（からだじゅく）」という講習会や体験会を各地で行っている。そこで教えている體術（たいじゅつ）とは何なのか? インタビューの後編では、その技術をどうやって学んでいけばいいのかということについて聞いてみた。<前編はこちら>

——女性が感じていると膣がけいれんしたりすると思うんですが、そういうことも自在にできるようになるんでしょうか。

鵺神蓮氏（以下、鵺神）　基本的に體術単体では気持ち良くなれませんが、理論をしっかり実践して原理原則に則って、点と点を線でつなげれば快楽に応用することは可能です、ということをよく言いますね。

　けいれんを起こすだけだったら簡単なんですよ。でも、それで気持ち良くなるのかということですよね。例えば、ビールって最初に飲んだときは誰でも苦いと感じたわけじゃないですか。それがいつからうまいに変わったんですか、という話です。

　体感が先に来ていて、そこから良い思い出があったり、楽しいことがあったり、辛いことが忘れられたり、そういう言い訳の材料としてちょうどいいから、これは良いものであるということで飲むようになった。アルコールが良いわけじゃないんですよね。言い訳するのに最適だからという条件付けなんですよね。それと変わらないということですよ。

——けいれんすると気持ちがいいという条件付けをすればいいということなんですね。

鵺神　そうそう。その条件付けのやり方というのを、感情じゃなくて物理的にやっていきましょう、という話なんですね。

——體塾の体験会などに参加すると、最初にそういうことを教えていただけるんでしょうか。

鵺神　まずは夢と希望を打ち砕いていきますね。幻想なし、みたいな。全部現実です、というところです。

——技術的なものだということは、練習をすればするほどできるようになるものなんでしょうか。

鵺神　もちろん。すごく単純ですよ。あなたはいつから箸を使えるようになったんですか、という話。最初は誰でも使えないでしょう。上手いこと指が曲がらないし、力むのが癖になっている。

　だから、癖こそ最強なんですよ。癖って無意識じゃないですか。無意識下における行動というのは、超同時並列進行で何個もできるでしょう。話しながら、文字打ちながら、話聞きながら、テレビ見ながら、ですよね。それができるのって、1個1個のタスクが慣れていることだからなんですよね。

　最初はできないし、難しいです。でも、それは慣れていないから。慣れるまでやるんですよ。慣れるまでやっちゃえば、考えなくてもできるようになります。考えなくてもできちゃう状態というのは、本能が働きやすいわけですね。

　よく女子が言う「考えちゃう」っていうのは、慣れていないからなんですね。慣れていれば別に考えていなくても、感情の赴くままに行動ができるんです。良い例は酔っ払いです。「私、潔癖症なの。絶対に汚いの無理」とか言っている子でも、ベロベロに酔っぱらったら地べたに平気で座ったり、ゴミ箱に頭突っ込んで寝ちゃったりするわけです。それと同じような状態を起こさないといけない。だから、考えているうちはまだまだという話です。

　癖というのは、先天的な癖と後天的な癖がありますけれど、先天的な癖は簡単なんですよね。自分をビデオで撮ったり、人から指摘してもらえばいい。ハメ撮りでも何でもたくさん撮って、それで統計を出していけば、自分はこのときに一番反応しているとか、このときに濡れていたとか、そういうことが客観的にわかるわけです。

　後天的なものに関しては、癖づけていけばいい。友達の口癖を真似してたらうつっちゃったとか、そんなものと一緒です。性癖って「性の癖」ですからね。「最も濡れやすいのは何ですか」「最も起ちやすいのは何ですか」という話ですよね。そういう根本的なところを考えればいいわけです。