発狂・人肉焼肉のオンパレード!数ある人肉映画の中の最強のカニバル映画『地獄の大惨事 墜落!飢餓砂漠』砂飲んで窒息、発狂、

――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

『地獄の大惨事 墜落!飢餓砂漠』

画像は「IMDb」より引用

1984年・アメリカ
監督/スパーキー・グリーン
脚本/トム・クラッセン
出演/クリス・メイクピース、スコット・ハイランズほか

 1981年、パリの大学に留学していた佐川一政が女子留学生を射殺して屍姦、解体して死肉を食べた事件は世界中に大きな衝撃を与えた。これを題材にしたトカナ配給のドキュメンタリー映画『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』が話題になったが、今回は数あるカニバリズム映画の中で、ブルーレイ&DVD化されていない珍作を紹介しよう。

■『地獄の大惨事 墜落!飢餓砂漠』

 1980年代のレンタルビデオ・ブーム期に、徳間コミュニケーションズから発売されていたVHSビデオのジャケット背表紙(レンタル客に見える箇所)には、「<アンデスの聖餐>を遥かにしのぐ衝撃の問題作、ショッキング・カニバル・パニック!」というキャッチコピーが添えられている。『アンデスの聖餐』とは、1972年10月13日に南米で発生した旅客機墜落事故を映画化したブラジル製作のドキュメンタリー(1975年公開)。ウルグアイからチリに向かった旅客機がアンデス山脈の雪山で遭難し、搭乗者45人のうち16人が遺体を食べて生き残った事件だ。

 本作品は「大事故パニック映画」に「人肉」を加味した「ショッキング・カニバル・パニック映画」であり、『アンデスの聖餐』の雪山を砂漠に変えた便乗映画でもあった。

 荒野に機体の破片や荷物、そして死体が散乱し、パイロットはフロントガラスをブチ破って血まみれで死んでいる。旅客機がメキシコの砂漠のど真ん中に墜落したのだが、作品は低予算のテレビ用ムービーのため、そのシーンは割愛されている。ちなみにロケ地は、最高気温56度超という世界で最も暑いカリフォルニア州のデスヴァレー。

 十数人の生存者が焚火の周りに集まり夜を過ごす。持ち寄る食料は、クラッカーとキャビア、菜食主義者が持っていたドッグフードだけ。カメラマンは事故を記録するため惨状を撮影するが、幼子の遺体をレンズ越しに見て鎮痛の面持ち。無線機は壊れていて、とりあえず捜索隊を待つ。

 遭難3日目に、重傷を負っていた男が絶命する。その男の息子・マット、医師、カメラマン、新婚夫婦の5人は、副操縦士が示した山の向こうにあるという村に助けを求めるため山越えを敢行する。マット少年役は、青春映画の佳作『マイ・ボディガード』(80年版)で、マット・ディロン扮する不良少年に虐められていたクリス・メイクピース。

 だが副操縦士は墜落のショックで頭がおかしくなっていて、村の方角もデタラメだった。そうとは知らず必死に登った山の頂上で休んでいる5人。しばらくして現場に残っていた者たちが追いつき、それを伝えると「コイツに水をやるな」などと副操縦士は罵声を浴びせられる。とりあえず山を下り当て所もなく歩く生存者たちだが、マットの叔父が力尽き、仕方なく置き去りに。カメラマンが叔父の最期の笑顔を撮影する。

 遭難6日目、ついに副操縦士が発狂。手にすくった砂をゴクゴク飲み込んで窒息死する。また喉の渇きが限界にきた新郎は、隠れて自分の小便を飲む。情けなさで落ち込む新郎を慰める新婦は、みんなが寝ている隙にメンバーの水入りポリ容器を盗み、新郎と逃亡する。遭難1週間が経過しても、捜索隊が来る気配はない。

 残った5人は運よく採掘所跡らしき場所で井戸を発見。小さなトカゲをマットが捕まえ、焼いて5人で分ける。井戸を中心に、各自落ちていた木片などで日差しを避け寝そべるだけの簡易な小屋を設ける。早朝、モデルみたいな美女・ジェニファーが、井戸で胸を露わに水浴びしている。それを見たマット、飲まず食わずの疲労困憊にも関わらず欲情。その夜2人は貪るように求め合う。

 遭難11日目に、1人の女が衰弱して寝たきりになる。すると医師がカメラマンに「彼女に助けてもらおう。生き延びられる」。カメラマン「何の話だ?」。医師「食べる」。倫理を巡り対立を深める2人。その夜のうちに女は死に、人道上カメラマンは遺体をどこかへ埋めて隠す。怒った医師はカメラマンを殺し、石で研いだ鉄片で執刀、焚火で炙って食う。

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